【韓日翻訳勉強記録①】プロの翻訳文を見て思ったことと気づいたこと

今まで独学で韓国語の勉強をしてきましたが、今日から独学で韓日翻訳の勉強をしていくことにしました。

現在翻訳コンクールのために文学作品の翻訳をしているということもあり、書籍の翻訳について学んでいきます。

まずは日本でも50万部というものすごい販売数を誇る大人気の韓国エッセイ「私は私のままで生きることにした」で勉強していこうと思います。

たまたま昔この本を買って手元にあったので、改めて原書の電子版を購入しました。

原書と日本語版をそれぞれ書き取りながらプロがどのような翻訳をしているのかということをチェックしながら韓日翻訳を学んでいこうと思います。

プロの翻訳文を見て思ったことと気づいたこと

まだ序文の「はじめに」という部分しかチェックしていないのですが、これだけでもいろんな発見がありました。

順番通りに訳さなくてもいい

翻訳素人の私はどうしても原文の通り順番に訳そうとしてしまいます。

でもプロの翻訳を見ると、文章の順番はまったく原文通りではありません。

例えばこんな文章。

애매한 나이에 애매한 경력과 애매한 실력.

私は私のままで生きることにした

この文章を文章通り順番にそのまま直訳すると、

あいまいな歳にあいまいな経歴とあいまいな実力

となります。ところが実際の翻訳では、

何から何まで中途半端。年齢も、経歴も、実力も……。

全然順番通りには訳されていない。

文章を自然な日本語の文章にしようとすると、当然前後が変わってきたりはしますよね。

それなのに私はあまりにも順番通りに訳していた気がします。

いい意味で原文に忠実ではない

プロの翻訳っていい意味で原文に忠実じゃないんですよね。

素人の私は原文と違う翻訳をするのは良くないのかな?って思っていたのですが、全然そんなことはないんですね。

例えば「私は歩みを止めなかった」という原文を「私は歩き続けた」と訳すこともあるし、上で紹介した、

애매한 나이에 애매한 경력과 애매한 실력.
何から何まで中途半端。年齢も、経歴も、実力も……。

私は私のままで生きることにした

この翻訳に関しても、「何から何まで」って原文にはない言葉を付け足しているんですよね。

当然、著者の意図から外れるような翻訳はダメだと思うのですが、そうでなければ必ずしも原文に忠実でなくてもいいんですね。

句点は適当に入れる

翻訳しながら私が疑問に思っていたことの一つが句点「、」でした。

ハングルは分かち書きをするので句点ってあまり使われないけど、日本語って分かち書きの概念がないから句点で適当に文章を区切ってあげないと読みにくくなる。

プロの翻訳を見ていると、原文に句点がなくても適当な位置に句点をつけていました。

これについては私もやっていたので、句点って勝手に付け足しても大丈夫なんだなとホッとしました。

翻訳というよりも創作!?

プロの翻訳を見ていると、翻訳をしているというよりも原文を見て文章の意味を理解し、それを自分の文章で書いているという印象も受けました。

なんていうか、翻訳というよりも創作に近い感じ?

翻訳に必要なものって原文の意味をしっかり読み取る韓国語力はもちろん、その原文を日本語の文章に上手く変換する文章力も必要なんだなって思いました。

翻訳って原文があるから文章力が必要だなんて思いもしませんでしたが、全然そんなことないんですね。

翻訳スキルを上げるために今後やっていきたいこと

しばらくは独学で翻訳を勉強していこうと思っているのですが、とにかくより多くの文章に触れるということに重点を置いてやっていきます。

今は原書の韓国語と日本語版の日本語をすべて書き写して翻訳をチェックするという作業をしているのですが、これが楽しくて楽しくて…(笑)

翻訳コンクールへの応募が完了するまではコンクールの課題作とプロの翻訳チェックを中心にやっていこうと思います。

コンクールが終わったら、翻訳の仕事も探していこうと思います!