TOPIK初受験で6級に一発合格した私ですが、TOPIK対策をするうちに問題攻略のコツみたいなものが分かってきました。
読解問題は時間との勝負なので、どのように解けば時間を短縮出来るのか?ということを考えながら、試験対策をしてきました。
そこで今回は、TOPIK읽기(読解)完全攻略マニュアルを作りました!
韓国語の勉強に関しては完全に独学でやっているのでかなり我流な部分もあるかもですが、誰かのお役に立てれば幸いです。
当サイトにはプロモーションが含まれます。
TOPIK읽기(読解)完全攻略マニュアル
TOPIK읽기は1番~50番までの問題があり、問題形式はそれぞれ以下のようになっています。
- 1番~2番:( )の中に入るものを選ぶ
- 3番~4番:下線部と意味が似ているものを選ぶ
- 5番~8番:何について書かれた広告なのか答える
- 9番~12番:文章やグラフ、図を見て内容と一致するものを選ぶ
- 13番~15番:4つの文章を順序どおりに配列する
- 16番~18番:( )の中に入る文章を選ぶ
- 19番~24番:文章を読んで問に答える
- 25番~27番:新聞記事のタイトルとして一番ふさわしいものを選ぶ
- 28番~31番:( )の中に入る文章を選ぶ
- 32番~34番:内容と一致するものを選ぶ
- 35番~38番:文章のテーマとして一番ふさわしいものを選ぶ
- 39番~41番:指定された文章が入る位置を答える
- 42番~50番:長文読解
問題によっては先に選択肢を確認してから問題を読み進めたほうがいいものもあります。
TOPIK읽기は時間との勝負でもあるので、以下に時間をかけずに答えを導くかというテクニックも必要となってきます。
TOPIK읽기1番~2番:穴埋め問題
1番~2番は穴埋め問題となっています。
・中級程度の文法を勉強しておく
・接続詞が入る問題は( )の前後内容を分けて一番ふさわしいものを選ぶ
・( )の後ろの内容の時制が現在・過去・未来のどれかを確認してふさわしい選択肢を選ぶ
TOPIK읽기3番~4番:類似文法
3番~4番は似た意味となるものを選ぶ問題です。
・中級程度の文法を勉強しておく
・下線部の文法の機能に注目して同じ機能をする選択肢を選ぶ
- 推測(~것 같다、듯하다、~나 보다など)
- 程度(정도、만큼、몰라보게など)
- 当然(~기 마련이다、~는 볍이다など)
- 唯一(~수 밖에 없다、~야만 했다など)
- 包括、追加(~뿐만 아니라、~데다가など)
- 理由(~는 바람에、~는 통에など)
- 憂慮(~까 봐、~것 같아서など)
- 順序(~자마자、~는 대로など)
TOPIK읽기5番~8番:ポスターや広告の内容を選ぶ
5番~8番はポスターや広告の内容としてふさわしいものを選ぶ問題です。
・内容から名詞と動詞を探し、それに関連する選択肢を選ぶ
この問題は、文章全部が読み取れなくても大丈夫です。
名詞や動詞だけ確認して選択肢を見ると、関連するものが必ず一つ見つかります。
TOPIK읽기9番:案内文
9番の問題は案内文となっています。
・選択肢を先に確認し、その内容と案内文を比較して合っているものを選ぶ
この問題は、案内文を先に読むのではなく、まず選択肢を上から見ていきます。
このように問題を解くことで、案内文を全部読まなくても正解にたどり着くことができるため、時間短縮できます。
TOPIK읽기10番:図、グラフ
10番の問題は図やグラフとなっています。
・図やグラフのタイトルを先に確認し、次に選択肢を上から確認していく
こちらも基本的には9番の解き方と同じ感じです。ただ、図やグラフのタイトルだけは先に確認しておきます。
TOPIK읽기11番~12番:新聞記事
11番~12番の問題は新聞記事となっています。
・新聞記事のテーマが何なのか考えて解答を選ぶ
TOPIK읽기13番~15番:順序配列
13番~15番は分割された文章を順序どおりに並び替える問題です。
・接続詞(그래서、하지만など)、指示語(이런など)などが先頭にある文章は最初の文章ではない
・何かについて具体的な説明をしている文は最初の文章ではない
選択肢の先頭がバラバラの場合
選択肢の先頭が上記のようにバラバラの場合、文章を上から確認していきます。
会社の1階ロビーを一般に開放する会社が増えた。
先頭の文章として、違和感がないのでこの文章が先頭に来る可能性が高いということが分かります。
人々は作品を鑑賞し、コーヒーを飲みながら過ごす。
先頭の文章としては、内容が欠けていて理解できません。
何の作品を鑑賞するのかよく分からないので、この文章の前に別の文章があるということが分かります。
よって、나が先頭に来ている②の選択肢はまず除外されます。
美術館とカフェを作り、人々が楽しめるようにしたのだ。
文章があまりにも唐突すぎるので、先頭に来る文章ではないと分かります。
よって、選択肢③も除外されます。
この空間を利用する人が増え、会社のイメージが良くなっている。
最初に「이 공간을」が来ているので、「この空間」がどの空間なのか説明する文章が前にあるということが分かります。
ということで、先頭の文として違和感のなかった「가」が最初に来る文章であり、選択肢①が正解になります。
가:会社の1階ロビーを一般に開放する会社が増えた。
다:美術館とカフェを作り、人々が楽しめるようにしたのだ。
나:人々は作品を鑑賞し、コーヒーを飲みながら過ごす。
라:この空間を利用する人が増え、会社のイメージが良くなっている。
選択肢の先頭が2択の場合
上記のように、選択肢の先頭が2択の場合は、まずその2つの文章を確認します。
前の車の人は、大きな事故ではなく大丈夫だからそのまま行けと言った。
先頭に来る文章としては不自然なので、나が先頭に来ている選択肢①②は除外されます。
次に、③と④の選択肢を確認すると、다もしくは나が最後に来ているので、最後の締めくくりとしてどちらの文章が合っているのか確認します。
親切は配慮のおかげで娘は無事に病院に到着し、治療を受けた。
前の車の人は、大きな事故ではなく大丈夫だからそのまま行けと言った。
上記を見比べると다の内容が最後の文章としてふさわしいと分かるので、正解は라が先頭で다が最後に来ている③の選択肢だと分かります。
라:病気の娘を病院に急いで連れて行く途中で前の車とぶつかって事故を起こした。
가:車から降りて前の車の主人に謝罪して事情を説明した。
나:前の車の主人は大きな事故でないから大丈夫だとそのまま行けと言った。
다:親切な配慮のおかげで娘は無事に病院に到着して治療を受けた。
TOPIK읽기16番~18番:穴埋め(内容理解)
16番~18番の問題は、( )の中に入る文章を選ぶ問題です。
・空欄の前後の内容で類似語や似ている表現を探す
この問題は基本的に( )の前後に答えがあります。
前後の文章を訳してみると、
書店の主人はお客さんと長い会話をしたあとに、( )本をおすすめしてくれる。
となっています。
では、さらに後ろの文章も訳してみます。
傷ついた人には癒めになる本を、自信が足りない人には勇気をくれる本を推薦するやり方でサービスを提供する。
この文章を読み解くと、人それぞれ違った本を推薦してくれるということが分かります。
選択肢を見てみると、
- 内容が面白い
- 知識を伝達する
- 人々がたくさん読む
- お客様の状況に合う
以上の選択肢の中で、人によって違う本を推薦するというのは4なので、これが正解だと分かります。
TOPIK읽기19番~20番:説明文
問題19~22は、問題文に対して問いが2つずつ用意されています。
19番は( )の中に入るものを選ぶ問題、20番は問題文の内容と一致するものを選ぶ問題です。
・文章を先に読んでから選択肢を確認する
・出題の可能性が高い接続詞と副詞を勉強しておく
この問題に関しては、語彙がある程度あれば問題なく答えられる問題です。
もし、問題文に分からない単語が部分的にあったとしても、全体的になんとなく読み取れれば問題は解けます。
( )に入るものを選ぶ問題は、選択肢がすべて理解できない場合は消去法で正解を導きます。
19番の選択肢を和訳すると、
- 과연:果たして
- 만약:もし
- 게다가:その上
- 이처럼:このように
となります。
正解を導くためには、前後の文章を読み解ければOK。
クラゲにはビタミンやコラーゲンのような栄養成分があるためだ。( )クラゲは海のどこにでもいて逃げず、狩りが簡単なためだ。
()の中に入る選択肢を考えたとき、1・2・4は不自然なので、正解は2の「게다가:その上」だということが分かります。
仮に「해파리=クラゲ」の意味が分からなくても、他の部分が読み解ければ答えられる問題になっています。
TOPIK읽기21番~22番:説明文/論説文
21番~22番の問題は説明文や論説文となっています。
21番が( )に入るものを選ぶ問題、22番が文章の中心的な考えを選ぶ問題です。
・慣用表現とことわざを勉強しておく
21番には慣用句が出題されるため、これをあらかじめ勉強しておかないと解くのが難しいです。
慣用句というのは、
- 귀를 기울이다=耳を傾ける
- 가슴을 치다=後悔する
- 한눈을 팔다=よそ見をする
このような表現です。
たまにことわざが出題されることもあるので、合わせて勉強しておくと◎
TOPIK읽기23番~24番:長文読解(随筆・感想文)
23番~24番の問題は、長文読解で内容は随筆や感想文となっています。
23番は下線部に表れた私の心情としてふさわしいものを選ぶ問題、24番は内容と一致するものを選ぶ問題です。
・下線部の前後の内容から登場人物の心情を把握する
・感情に関する語彙を勉強しておく
まずは選択肢を確認します。
- 걱정스럽다=心配だ
- 불만스럽다=不満だ
- 후회스럽다=悔やまれる
- 당황스럽다다=うろたえる
次に下線部の文を確認します。
화를 낼지도 모른다는 생각에
怒るかもしれないという思いで
これだけだと、誰が何に対して怒るかもしれないのか分からないので、下線部の前後も確認します。
まずは下線部の前の部分。
내가 한 실수에
私がやった失敗に
これで「私がやった失敗で誰かが怒るかもしれない」ということが分かります。
ここまで読み解ければ、正解の選択肢が1の「心配だ」ということが分かります。
感情に関する語彙で出題されがちなのが、
- 걱정스럽다
- 자랑스럽다
- 불만스럽다
- 후회스럽다
- 당황스럽다
- 부담스럽다다
ここらへんの単語です。
TOPIK읽기25番~27番:新聞記事タイトル
25番~27番の問題は、新聞記事となっており、記事のタイトルとしてふさわしいものを選ぶ問題です。
・新聞記事のタイトルによく使われる語彙を勉強しておく
・知らない単語があっても内容がネガティブなのかポジティブなのか雰囲気で判断する
問題には漢字語がよく出てくる印象なので、知らない単語があっても意味を予測することが可能です。
例えば上の問題の場合、
- 관광=観光
- 추락=墜落
- 안전=安全
- 승객=乗客
- 전원=全員
以上が漢字語になっています。
なのでもし知らない単語が出てきたら、そのハングルを使った知っている他の単語を思い浮かべてみます。
안=안심=安心=安
전=전부=全部=全
安+全=安心
こんな風に、漢字がわかれば知らない単語が出てきても、意味を読み解くことができます。
また、擬音語もよく出てくる印象なので、擬音語もしっかり勉強しておくことをおすすめします。
TOPIK읽기28番~31番:穴埋め
28番~31番の問題は、( )に入る内容で一番ふさわしい文章を選ぶ問題です。
・知っている単語を中心に内容を推測して選択肢と比較する
この問題は、まず選択肢から読んでいきます。
選択肢を読んですべて意味が理解できれば、本文を読んだときにすぐに正解がわかります。
TOPIK읽기32番~34番:内容理解
32番~34番の問題は、文章内容と一致するものを選ぶ問題です。
・知っている単語を中心に内容を推測して選択肢と比較する
この問題も解き方は29番~31番と同じです。
この問題も選択肢から読んでいきます。
一言一句すべて理解できなくても、内容大体おおまかにでも理解できれば、解ける問題となっています。
TOPIK읽기35番~38番:文章の主題を選ぶ
35番~38番の問題は、文章のテーマとして一番ふさわしいものを選ぶ問題です。
・知っている単語を中心に内容を推測して選択肢と比較する
・中心的な考えを述べるときに使われる表現に注意して解答を導く
この問題も選択肢を先に読んでから、本文を読みます。
こういう問題は選択肢を先に読んでおいた方が、本文を読んだ後に正解を導きやすいです。
TOPIK읽기39番~41番:順序配列
39番~41番の問題は、指定された文章が入る位置を選ぶ問題です。
・指定の文章に出てくる単語が最初に出てくる文章を探す
・指定の文章に出てくる表現の中で重複する内容の文章を探す
上記のように、問題番号のすぐ下にある文章、
이 책은 크게 두 부분으로 구성되어 있는데 먼저 옛 다리들과 그에 얽힌 이야기를 다룬다.
この本は大きく二つの部分で構成されているが、まず昔の橋とそれにまつわる話を扱っている。
この文章が本文中の「ㄱ」「ㄴ」「ㄷ」「ㄹ」のうち、どの場所に入るかを答えます。
この問題は、提示文の出だしと()の前後の文章をよく確認します。
( )に入る文章は本の構成について説明している文で、「ㄱ」以降で本の内容が詳しく説明されているため、正解は①ということがわかります。
この問題は語彙力はもちろん、読解力も必要になってくるので、過去問や模擬問題などたくさんの問題を解いて慣れておくことをおすすめします。
TOPIK읽기42番~43番:長文読解(小説)
42~43番の問題は、小説の長文読解問題です。
42番は下線部の心情や態度を選ぶ問題、43番は内容と一致する文を選ぶ問題となっています。
・感情に関する語彙を覚えておく
この問題はまず問題文に目を通してから、選択肢を確認していきます。
42番の選択肢はそこまで難しい語彙ではないので、下線部の前後の文章の内容を大体にでも読み解ければ問題なく解けます。
43番の選択肢もある程度語彙があれば問題なく理解できるので、選択肢を確認してから改めて問題文を確認し、内容に合っているものを探します。
TOPIK읽기44番~45番:長文読解(説明文、論説文)
44番~45番の問題は長文読解問題です。
44番が文章の主題を選ぶ問題で、45番が( )に入る内容としてふさわしいものを選ぶ問題です。
中心的な考えを述べるときに使われる表現に注意して解答を導く
この問題は、どちらの問題も選択肢を先に読んでおきます。
選択肢の中にはどう考えても正解ではないものが含まれていたりするので、先に読んでおくことで消去法で解答を導くことができるようになります。
特に時間に余裕がなく最後の方は塗り絵になってしまうという人は、選択肢から読むクセをつけておくことをおすすめします。
穴埋め問題は( )の前後にヒントが隠されているので、この部分をしっかり読んで解答を導きます。
TOPIK읽기46番~47番:長文読解(説明文、論説文)
46番~47番の問題は長文読解問題となっています。
46番は筆者の態度として最も適切なものを選ぶ問題、47番は文章の内容と一致するものを選ぶ問題です。
中心的な考えを述べるときに使われる表現に注意して解答を導く
この問題も選択肢から先に確認し、問題文を読んで解答を導きます。
選択肢を先に読んでおくことで、問題文の内容も理解しやすくなります。
TOPIK읽기48番~50番:長文読解(論説文)
48番~50番の最後の問題は、長文に対して問題が3つ用意されています。
48番は文章を書いた目的を選ぶ問題、49番は穴埋め問題、50番は内容と一致するものを選ぶ問題となっています。
・最後の文章で筆者が文章のテーマについて肯定的なのか否定的なのかを確認する
この問題は選択肢さえ理解できれば答えを導きやすいです。
というのも、選択肢の中には明らかに正解ではないと思われるものがいくつかあるからです。
TOPIK읽기は問題形式を理解して確実に点数を取る!
TOPIK읽기の攻略のコツは、問題形式をしっかり理解しておき、確実に点数を取ることです。
確実に点数を取るためには、苦手な問題を洗い出してその部分を何度もくり返し解き、慣れておくこと
また、ハングルを読むスピードや語彙力も点数に直結してくるので、日頃からコツコツ実力を上げておくことも大事です。
しっかりと勉強計画を立て、試験まで余裕を持って少しずつ勉強していけば目標は必ず達成できます!
心が折れそうになることもありますが、できることからコツコツやっていきましょう!