母親一人で育児を担当することを「ワンオペ育児」なんて言いますが、韓国語ではワンオペ育児のことを「독박육아」といいます。
日本語の「ワンオペ」といえば、ワンオペレーションの略で、育児以外にも「ワンオペ営業」のように、店舗を一人のスタッフで回すときにも使われたりします。
ワンオペと聞くと「キツイ」「しんどい」「無理」のように、マイナスイメージがつきものですが、韓国語の독박とは一体どんな意味を持っているのでしょうか?
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독박=花札のルール
독박육아の독박とは花札のルールに由来した言葉です。
花札のルールとして、間違いを犯した人は他の人が支払うはずだった分もすべて一人で負担しなければならないという罰則を독박と言います。
本来なら夫婦で協力しながら行う育児を、片方がすべて背負って行っている状態を、この花札の罰則ルールに比喩されて表現した言葉ということなんですね。
韓国でも社会問題になっている독박육아
韓国では少子化が深刻な社会問題となっていますが、その原因のひとつが독박육아となっています。
ベストセラーとなった書籍「82年生まれ、キム・ジヨン」の中でも書かれていましたが、子どもができると女性は休職したり退職したりでキャリアを閉ざされてしまいます。
その上、専業主婦は「仕事をせずに育児だけに専念しているのんきな身分」と見られることも多く、外出しても肩身のせまい思いをすることもあります。
子どもが欲しいとは思っていても、産んだあとの苦労を考えて躊躇するという人も多いんでしょうね。
韓国にも育児休暇制度はありますが、日本と同じように父親側が育児休暇を取るというケースはまだ多くないようで、父親の育児参加はなかなか進まない現状になっているようです。
さらには韓国でも核家族化が進み、親や祖父母から育児の支援を受けるということが難しく、독박육아になってしまう人も多いようですね。
韓国語を理解するには、韓国文化も理解する!
韓国語を学んでいるとつくづく思うのが、韓国語を理解するには韓国文化も理解することが必要だなということ。
逆に韓国文化を理解すれば韓国語も深く理解できるようになるので、こうやって韓国語を勉強しながら、韓国文化も学んでいくのが大事ですね。
日本でもワンオペ育児で苦労している方は多いと思うのですが、韓国でも同じ現状で苦労されている人がたくさんいるんですね…
私は育児を経験していないのでわからないのですが、もっと女性が働きやすい社会を、夫婦が子どもを育てやすい環境が作られればいいなと思います。
今後も韓国語を勉強しながら、韓国文化も一緒に学んでいこうと思います!