韓国語で複数形を表すのは「들」ですが、韓国ドラマなどを観ていると、ちょっと変わった使い方をされていたりします。
数えられないものに「들」が付いていたり、우리들など「들」を付けなくても「私たち」と、複数を表す意味を持つものに付いていたり。
ということで今回は、韓国語の複数形「들」のいろんな使い方と用法について、説明していきます!
これを読んでいただけると、今まで抱いていた疑問が解決して、スッキリしていただけるかと思います。
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韓国語の複数形「들」のいろんな使い方と用法
韓国語の複数形「들」は、
- 数えられるものについて複数を表す
- 数えられないものについて複数を表す
この2つの使い方があります。
数えられるものについて複数を表す
まず、韓国語の複数形を表す「들」は、日本語の「たち」や英語の「S」のように、数えられるものに付いて、複数を表します。
- 사람들=人々
- 집들=家々
- 나무들=木々
これは私たち日本人にも理解しやすい、一般的な使い方ですね。
数えられないものについて複数を表す
韓国語の複数形「들」は、数えられないものにも付く場合があります。
수고들 했어요
お疲れ様でした
빨리들 와요
早く来てください
조금 더 하고들 쉬어요
もう少しやって休んでください
このようなに、数えられない名詞や形容詞、動詞にも付く場合があります。
これは、「들」が付くそのものが複数になるというわけではなく、聞き手が複数であることを表します。
수고들 했어요
(みなさん)お疲れ様でした
빨리들 와요
(みなさん)早く来てください
조금 더 하고들 쉬어요
(みなさん)もう少しやって休んでください
韓国語は日本語のように、主語が省略される場合があります。
このとき、本来であれば主語に付くはずの複数形の「들」が、数えられない名詞や形容詞・動詞に付きます。
우리や저희に「들」が付く理由
複数形の「들」は、もともと複数を表す우리や저희に付く場合もあります。
なぜ複数形に「들」が付くのかと疑問に思ってしまいますが、実は우리や저희には「私の」という単数の意味も含まれます。
そのため、우리들や저희들は単数に複数形の들が付いていることになり、複数形が重複しているわけではありません。
とはいえ、「우리・저희=私たち」という印象がどうしても強いので、これに「들」が付くと、ちょっと違和感をを覚えちゃいますよね……。
들を使うときの注意点
들を使うときには、いくつか注意点があります。
文章の中に量を表す単語があるときは使われない
複数形を表す「들」は、文章中に量を表す単語があるときには使われません。
아버지 방에는 많은 책이 있었다
父の部屋にはたくさんの本があった
하늘에는 수많은 별이 떠올려 있었다
空には数え切れない星が浮かんでいた
このように、「たくさんの」や「数え切れない」など、量を表現する単語がある場合には、「들」は付きません。
単位+名詞の文章には使わない
「들」は単位のあとの名詞にも付きません。
두 병 소주를 주세요
2本焼酎をください
세 벌 옷을 샀다
3着服を買った
このように、単位とセットで使われる場合は、それが複数であっても「들」は付きません。
들のまったく別の意味(文法)
「들」は複数を表す意味以外にも、「~ㄴ/은들」の形で「~したところで」「~だとしても」という意味になります。
너가 간들 아무 소용이 없어
君が行ったところで何の役にも立たないよ
아무리 미녀라 한들 성격이 나쁘면 안 되지
いくら美人だとしても性格が悪かったらダメでしょ
このように、「~ㄴ/은들」の形になると、複数形ではなくまったく別の意味になります。
韓国語の複数形「들」のいろんな使い方と用法まとめ
韓国語の複数形「들」は、数えられるものにも数えられないものにも使われます。
数えられないものに付く場合は、聞き手が複数であることを表します。
우리や저희に들が付く場合にも、そのまま「私たち」となることを覚えておけば、特に違和感はありませんね。
「들」を単純に複数形と覚えると、混乱する場面も多くなりますが、いろんな使い方を知っておけば、どんな使われ方をしていても理解できます。
日本語の複数形とは少し違った部分もあるので、この部分をしっかり覚えておきましょう!