韓国語には、語尾が「~거든요」となる表現がありますが、これはどのようなときに使われ、どのようなニュアンスになるのでしょうか?
韓国ドラマでも、日常でもよく使われる「~거든요」の使い方とニュアンスについて、今回は説明していきます。
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「~거든요」の使い方とニュアンス
「~거든요」の語尾表現には、2つの使い方があります。
- 理由を言うとき
- 強く主張するとき
- 背景を話すとき
それぞれ詳しく説明していきます。
理由を言うときの「~거든요」
まず、「~거든요」は「~なんですよ」「~だったんですよ」と理由を言うときに使われます。
뭔가 많이 피곤해 보이네요?
なんか、とても疲れてるみたいですね?
오늘 바빴거든요.
今日忙しかったんですよ。
한국어 정말 잘하네요?
韓国語がとても上手ですね?
3년 동안 열심히 공부했거든요.
3年間一生懸命勉強したんですよ。
このように、理由を言うとき「~なんですよ」「~だったんですよ」という意味で、「~거든요」は使われます。
強く主張するときの「~거든요」
「~거든요」は理由を言うとき以外にも、強く主張するときにも使われます。
아까부터 그를 처다보고 있는데 반했어요?
さっきから彼を見つめてるけど、惚れっちゃった?
아니거든요!
違いますって!
건강을 위해 담배 끊어
健康のためにタバコやめなさい
이제 안 피웠거든요!
もう吸ってないですって!
このように、何かを強く主張するときにも「~거든요」が使われます。
背景を話すときの「~거든요」
「~거든요」は背景を話すときにも使われます。
제가 원래 한국에 관심이 없었거든요. 근데 방탄소년단을 알게 돼서 푹 빠진 거에요.
もともと韓国には興味がなかったんです。でも、BTSを知ってすっかりハマったんですよ。
요즘 한국은 물가가 높거든요. 그래서 사는 게 좀 힘들어요.
最近韓国は物価が高いんですよ。だから生活がちょっと苦しいです。
このように、何かの話の背景を話すときに「~거든요」は使われます。
「~거든요」の文章の作り方
「~거든요」という文章を作るときは、動詞や形容詞の語幹にそのまま「~거든요」を付けます。
- 하다 → 하거든요
- 가다 → 가거든요
- 예쁘다 → 예쁘거든요
- 착하다 → 착하거든요
名詞に付けるときは、パッチムなしの場合はそのまま、パッチムありの場合は「~이거든요」の形になります。
- 친구 → 친구거든요
- 기술 → 기술이거든요
「~거든요」と「~더라고요」の違い
「~거든요」は日本語にすると、「~なんですよ」「~だったんですよ」となりますが、似たような表現に「~더라고요」があります。
この2つの違いですが、「~더라고요」は過去に自分が経験したことを「~だったんですよ」と相手に話すときに使われます。
지난달에 제주도에 갔다왔는데 바다가 아주 예쁘더라고요.
先月済州島に行ってきたんだけど、海がすごく綺麗だったんですよ。
また、自分の感情や考えを客観視して話すときにも「~더라고요」が使われます。
그때 많이 후회하더라고요.
あのとき、すごく後悔したんですよ。
日本語にするとどちらも「~だったんですよ」となりますが、「~거든요」と「~더라고요」は使い方がまったく異なります。
「~거든」の別の意味
「~거든요」から요を取ると、パンマル(タメ口)になり、「~なんだよ」「~だったんだよ」となります。
많이 피곤해 보이네?
すごく疲れてるみたいだね?
오늘 너무 바빴거든.
今日すごく忙しかったんだよ。
ただ、「~거든」にはまったく別の意味もあり、「~なら」と仮定の意味でも使われます。
일이 끝나거든 연락해 줘.
仕事が終わったら連絡して。
このように、仮定の「~면」と同じ意味で使われます。
日常会話では「~거든」よりも「~면」のほうがよく使われますが、「~거든」も覚えておくと役に立ちますよ。
「~거든요」の使い方とニュアンスまとめ
語尾につく「~거든요」は、
- 理由を言うとき
- 強く主張するとき
- 背景を話すとき
このような場合に「~なんですよ」「~だったんですよ」「~ですって!」という感じで使われます。
パンマルのときには요を取るだけですが、「~거든」には「~면」と同じ「~なら」の仮定の意味でも使われます。
日常会話でよく使う表現なので、どんどん使いながら感覚的に覚えていきましょう!