おいしいものをお腹いっぱい食べたい。
時間があれば韓国ドラマを観まくりたい。
人間はいつでも好きなものを思いっきり楽しんでみたいと思うものだけど、実際に好きなものをいっぱい食べたら飽きてしまうし、時間があったらやるのに……と思っていることは、時間が出来てもやらなかったりする。
私は韓国語の勉強が好きだけど、韓国語の勉強は腹八分目がちょうど良いと思っている。
「もうちょっとやりたいのに時間がない」
そうなるからこそ、またやりたくなるし、限られた時間の中で集中的にやろうとする。
私は週7で働いているので、休みがない。
でも、休みがないからこそ韓国語の勉強がはかどる。
たまに思いがけず休みができたりもするんだけど、一日休みだと韓国語の勉強に集中できなくなる。
時間があると、「時間があるから少しくらいダラダラしてもいっか」と思ってしまう。
好きなことを思いっきりやるぞーーー!と思っても、すぐに飽きてしまう。
好きな人だって毎日会っていたら、いつかは恋愛感情がなくなってしまう。
だから韓国語の勉強も、「もっとやりたいのに時間が足りない!」くらいの方が、韓国語学習への情熱も楽しみも維持できる気がする。
実際、飽き性でいろんなことをやってはすぐにやめてきた私が、韓国語の勉強だけは3年も続けている。
「特に勉強したいことがない」という理由で大学に行かなかった私が、勉強を3年も続けているなんて、自分でビックリするくらいだ。
健康のためには腹八分目がちょうど良いのと同じで、健全に勉強を続けるためには腹八分目くらいがちょうど良いのかもしれない。
お金も人生も時間も、限られているから貴重なんだ。
誰もが「もっとお金がほしい」と思っているけど、お金が無限にあって、何でも買えるようになったらきっと人生はつまらなくなるだろう。
一生懸命働いたり、いかに収入を増やすか考えたり、そうしながら得たお金で欲しいものを買うからこそ、達成感が得られるし、満足感も得られる。
人生に終わりがなかったとしたら……地獄のようにつらい日々になるだろう。
死ぬのは怖いし嫌だけど、永遠に生き続けると考えたら……地球は間違いなく滅亡するはずだ。
私が韓国語の勉強にここまで情熱を燃やしているのも、人生で一度くらいは何かに熱中したい、何かで成果を出したいという気持ちがあったからだ。
時間が限られているから、「今やろう!」と思えるのだ。
だから韓国語の勉強は、腹八分目くらいがちょうど良い。