「何があっても落ち着いてますよね」
職場でこんな風に言われることが多くなった。
普段はメガネをかけていることもあり、どんなときでも冷静な対応をするので「賢い人」と見られることが多い。
でも、学生の頃はどちらかというと落ちこぼれだったし、不器用で忘れ物も多くて、「できない子」という感じだった。
そんな私が独学で韓国語を習得したり、「仕事のできる人」と認められるようになったのは、私が自分の能力を自分で決めつけなかったことが大きいんじゃないかなって思う。
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挑戦の数=経験数=臨機応変力
若い頃に仕事でミスを連発して、そこで「私ってできない人なんだ…」とあきらめていたら、私はいまもできない人のままだったと思う。
でも私はできないのが悔しくて、仕事のできない人って思われるのが嫌で、学べることは何でも学ぼう!できないこともとりあえずやってみよう!と思うことにした。
そうしていろんなことに挑戦してると、
あれ、案外やってみたらできるもんだな
と思うことが多くて、その経験のおかげで難しそうなことや、自分にはできなさそうなことでも恐れず挑戦できるようになった。
多くの人が自分の苦手なことは避けがちだけど、私は自分の苦手なことこそ積極的にやってきた。おかげで苦手なことは、どんどんなくなっていった。
そうやっていろんなことに挑戦してると経験がどんどん増えていって、経験が増えていくほど、どんなことにもある程度は臨機応変に対応できるようになった。
「何があっても落ち着いてますね」とよく言われるけど、それは私の生まれ持った才能でも性格でもなくて、今までいっぱい挑戦してきて、失敗もいっぱいしてきたからなだけ。
とりあえずやってみることの大事さ
何においても私はとりあえずやってみるようにしている。
仕事においても、「やりたくないな」「苦手だな」と思っても、とりあえずはやってみる。
実は最近始めた事務のパートで、社長が私に
「シズさんパソコン得意だったよね? よかったらチラシ作ってくれない?」
と言ってきた。正直、自信がなかった。
だって、チラシを作ったことなんて、一度もない。
そりゃあパソコンはどちらかというと得意だし、WEBデザイン経験はある。でもWEBデザインとチラシデザインは全然違うし…
多分社長からすると、「パソコンが得意=パソコンを使ってすることなら何でもできる」くらい安易に考えているのだと思う。
とりあえずやってみるしかないと思い、チラシを作ってみたものの…
ダサい。ものすごくダサい。
自分で作ったものの、すごくダサかった(笑)
隣の席の子に、「すごいダサいチラシが出来上がった」と見せると、さすがに「本当だ、ダサいですね」とは言わなかったけど、無言のその子の表情からは思いっきり「ダサい」と思っているのが見てとれた。
WEBデザインをやってたときから自分はセンスがないって思ってたけど、やっぱり私にはセンスがなさそうだ。
いっそのことダサいチラシを社長に見せてあきらめてもらおうかとも考えたけど、「思ってたほどできないんや」って思われるのも悔しくて、作り直すことにした。
センスのいいチラシネットで検索してそれを参考に作り直すと、生まれ変わったようなデザインのチラシができた。
隣の席の子に新しいチラシを見せると、「うちの会社のチラシじゃないみたい…」と言っていた。
やればできるやん、私。
意外とやればできるかも? 改めてそう思った。
「とりあえずやってみる」って大事ですよね。
自分の能力を自分で決めつけない
韓国語の勉強をはじめたとき、毎日のように自分のできなさに嫌気が差していた。
覚えた単語はすぐに忘れるし、文法の意味も全然覚えられないし。
シャドーイングをすればあまりの下手くそさに、こんな自分が勉強を続けてできるようになるんか?とさえ思った。
でも私がいま韓国語を話せるのは、あのとき私が「私にはできない」とあきらめなかったからだ。
そのときの私には、「잘했어!」と言ってあげたい。
自分ができるかどうかはもちろん他人が決めることじゃないし、自分が決めることでもない。
私はそう思っている。
自分で決めることではないというか、自分で決めてはいけないと思っている。
私たちの限界ってもともと定められているわけではなくて、自分が決めた限界が限界になってしまうから。
「あんたはちょっと自信過剰すぎるわ」
そう姉に言われたこともあるけど、そうやって「自分ならできるはず!」と思ってやってきたから、韓国語もここまで伸ばせたんだと思う。
私のことを過剰だと言っていた姉も、最近は私が何か挑戦しようとすれば、「いいんじゃない?頑張ってね!」と応援してくれるようになった。
ちゃらんぽらんな妹だったから、今まで姉は自分の友達に私のことなんて話すこともなかったのに、最近は韓国の話題が出るたびに私の話をしているらしく、
「友達があんたと韓国行きたいって言ってたよ!」
「友達がすごいって褒めてたよ!」
と報告してくれるようにもなった。
44年間生きてきたけど、それなりに幅広くスキルと経験を増やせたんじゃないかなって思っている。
今まではこれといった専門的なスキルはなかったけど、今なら韓国語がある。
まだまだ発展途上ではあるけれど、これからも私は自分の脳力を自分で決めつけず、さらなる上を目指して挑戦していこうと思う。