2024年翻訳新人賞の課題作を終えた感想

去年始めて挑戦した韓国文学翻訳院の翻訳新人賞。

今年は2度目の挑戦となりましたが、ようやく昨日、課題を提出しました。

5月から翻訳を始めて約2ヶ月の間、課題と向き合ってきた感想を記録しておこうと思います。

やっぱり感じる読解力の不足感

韓国文学を翻訳するという以前に、文章を正しく読み解く読解力がまだまだ不足しているなと感じました。

私は翻訳に関してはスクールで受講したり教えてもらった経験がないため、完全に自己流で翻訳しているわけですが、二度三度と自分の翻訳文と原文を読み返していると、そもそも解釈が間違っているという部分がいくつが出てきました。

普段から韓国の小説やエッセイなどを読んではいるのですが、読書と翻訳はそもそも文章の読み込み方が全く異なります。

普段の会話では使わないような文学作品ならではの表現や言葉もたくさん出てくるので、それらを自然に理解できるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

簡単な単語や表現ほど翻訳が難しい

翻訳の難しいところは、文章を理解することはできるのに日本語に変換するとなると上手く言葉や表現が思い浮かばないというところ。

特に簡単な単語や表現ほど難しかったりします。

例えば「말했다」という単語自体は初級単語で簡単な単語だけど、「言った」とそのまま訳すのか「告げた」と訳すのか、「伝えた」と訳すのか、シチュエーションなどによってもいろいろ変わってくるので迷ってしまいます。

なんだかんだ、一番悩んだ部分は難しい言葉や表現が使われている部分ではなく、ごく簡単は表現や単語が使われているにもかかわらず、日本語への変換が難しいという部分でした。

全体の完成度は……60%くらい?

課題の提出はしたものの、正直翻訳は自分の納得できるようなものではありません。

最後の最後まで訳文を悩んだけれど、どうしてもいい翻訳ができなかった部分もいくつかあったし、ただこれ以上はいくら考えてもいまの自分の実力では無理な範囲なのだと判断してあきらめました。

なので完成度は正直60%くらい……かな。

新人賞は確実に取れないと思います。ほど遠いかと。

結果ではなく過程を重視しました

もしかしたら一生新人賞は取れないかもしれません。でも私は応募し続けると思います。

新人賞を取るということではなく、新人賞に応募する、応募するために課題の翻訳を頑張るという過程を重視しているからです。

私の目的は、できる限り韓国語の実力を伸ばすことです。

新人賞を取るということは、一つの目標であり目的ではありません。

何よりも「韓国語と真剣に向き合う時間」を大切にしたいと思っています。

だから結果が出せなくても「応募した」というだけでも結構満足しているし、頑張って翻訳した自分を褒めてあげたいです。

今後の課題

たくさん本を読もうと思います。韓国の本も日本の本も。

読解力を伸ばすためには韓国の本をたくさん読む必要があるし、日本語の表現を豊かにするには日本の本をたくさん読まなくてはいけません。

あと、もっともっと語彙を伸ばさなくては。知らない単語や表現がまだまだいっぱいあるので(汗)

課題は山積みですね。

でも、やることがたくさんあるって……楽しみがそれだけたくさんあるということですよね!

私はこれからもまだまだ韓国語学習を楽しめそうです。