韓国語を勉強していると떡(餅)を使った言い回しが本当に多いなと感じます。
私が現在受講している翻訳講座の先生(韓国人)も、「韓国人は餅をよく食べるから餅を使った言い回しが多いのかもね」なんて言っていました。
調べてみると、面白い言い回しがたくさんあったので、今回は떡(餅)を使った慣用句をまとめてみようと思います!
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떡(餅)を使った面白い慣用句いろいろ
ではさっそく、떡(餅)を使った面白いことわざや慣用句を見ていきましょう。
누워서 떡 먹기=朝飯前
まず、韓国語には「누워서 떡 먹기」ということわざがあります。
直訳すると、「寝そべって餅を食べる」。
寝ながら餅を食べることくらいたやすいことという意味で、日本語にすると「朝飯前」という意味になります。
使い方としては、
한국어는 나에게 누워서 떡 먹기야
韓国語なんて私にとっては朝飯前よ
このような感じで使います。
ちなみに「朝飯前」という言葉の由来は、朝ご飯を食べる前の力が出ない状態でも出来るほどたやすいということなんだそう。
그림의 떡=絵に描いた餅
このことわざは日本語も韓国語もまったく同じで、「絵に描いた餅」と表現します。
意味は絵の中の餅がどれだけ美味しそうに見えても、実際は食べることができないから意味がない、つまり、何の役にも立たないということです。
またその他にも「実現不可能なこと」や「現実・実物でないと意味がない」という意味もあります。
使い方としては、
한국인처럼 말을 잘하고 싶다니 그림의 떡이네
韓国人のように韓国語が上手くなりたいなんて、到底不可能だね
남의 떡이 커 보인다=隣の芝生は青く見える
自分のものよりも他人が持っているものの方がよく見えることを日本語では「隣の芝生は青く見える」と言いますが、韓国語では、
남의 떡이 커 보인다=他人の餅が大きく見える
と言います。
日本語の表現よりもなんか直接的で、面白いですよね。
使い方としては、
그 사람 자신의 일이 제일 힘든다고 하는데 그냥 남의 떡이 커 보이는 뿐이지
あの人、自分の仕事が一番大変だっていうけど、ただ他の人の仕事が楽に見えてるだけでしょ
싼 게 비지떡이다=安かろう悪かろう
日本語には「安かろう悪かろう」という、安いものは総じて品質が悪いということわざがありますが、これを韓国語では、
싼 게 비지떡이다=安いのはおからの餅だ
と表現します。
おからで作られた餅は普通の餅より美味しくないということから、このことわざが出来たそうです。
使い方としては、
어제 산 신발이 벌써 어졌어……싼 게 비지떠인 거 맞네
昨日買った靴がもう破れちゃった……安かろう悪かろうってのは本当だね
남의 떡에 설쉰다=人のふんどしで相撲を取る
他人の物を利用して努力や苦労なしに利益を得ることを「人のふんどしで相撲を取る」なんて言いますが、韓国語では、
남의 떡에 설쉰다=他人の餅で正月を過ごす
と言います。
相撲が国技である日本ならではの言い方と、餅をよく食べる文化の韓国ならではの表現で、この違いが面白いですね。
使い方としては、
너 남의 떡에 설쉬려고 생각하지 말고 그저 노력해라!
あんた、楽して利益を得ようとするのではなく、必死に努力しな!
술이 떡이 되다=へべれけになる
韓国ではへべれけになることを、
술이 떡이 되다=酒が餅になる
と言います。
술이の部分が省かれて떡이 되다のみで使われる場合もあるようです。
使い方は、
어제도 남편이 술이 떡이 돼서 오더라고
昨日も夫がへべれけになって帰って来たんだよ
머리가 떡지다=頭がべたついている
머리가 떡지다は直訳すると、「頭が餅になる」になりますが、数日髪の毛を洗わずべたついている状態などを意味します。
また、「寝ぐせがつく」という意味もあります。
使い方は、
감기 걸려서 머리를 못 감았는데 머리가 떡져 있네
風邪をひいて頭を洗えなかったんだけど、べとついているね
韓国人は餅をよく食べるから餅を使った言い回しが多い!?
日本でもお餅は身近な食べ物ですが、韓国では日本よりもさらに餅が身近な食べ物なのかもしれません。
現在受講している翻訳講座の先生も、
「韓国人は餅をよく食べるから餅を使った言葉が多いのよ」
って言っていました。
確かにトッポッキは韓国でよく食べられているし、お祝いなどの席にもお餅がよく登場するし、韓国の人にとってはすごく身近な食べ物なのかもですね。
今回紹介したようなことわざを知っていると、韓国人との会話時にあっと驚かれるかもしれません。
ぜひこの機会に覚えちゃいましょう~♪