好きなことの見つけかた

好きなことがよくわからない、趣味は特にない、という人は少なくない。

「好きなことで生きていく」みたいなタイトルの本が一時期流行っていたけれど、そもそも好きなことがわからないと何をして生きていけば幸せになれるのかわからない。

じゃあ好きなことってどうやって見つければいいのだろう?

私の本当に好きなことって何なのだろう?

人生で自分の好きなことについて、本気で考えてみたことがある人って意外と少ないのではないかと思う。

若い人なら、「そのうち見つかるだろう」と思って、そこまで気にしないかもしれない。

でも、40近くにもなってくると、「このままなんとなく人生生きていっていいのだろうか?」と少し不安になる。

そんなわけで、40歳目前で「自分の本当に好きなことを見つけたい!」と本気で思った私が出会ったのが、韓国語だった。

それまで私は、自分の好きなことは自分の考えられる範囲の中にあると思っていた。

自分が今までやってきたことの中で、夢中になったもの。楽しかったもの。

そういうものが自分の好きなことなんだと思っていた。

でも実際は、自分の本当の好きなものは自分がまだ見ぬ世界にあった。

自分の性格とか趣向とかそういうものはまったく関係なく、本当に好きなことは想定外のところにあったりする。

韓国語だって、最初から強く興味を感じて勉強したい!と思ったわけではなく、なんとなく勉強してみようかなと軽い気持ちで始めたところ、想定外にハマってしまった。

だから自分のやりたいことを見つけるためには、「とりあえずやってみる」を何度も何度もくり返さなくてはいけない。

友達から勧められたからとりあえずやってみる、好きな人がやっていたからとりあえずやってみる、きっかけは何でもいい。

とりあえずやってみて初めて、それが好きかそうでないかは知ることができる。

好きでなかったのならやめればいいだけで、やめたからといって何かペナルティがあるわけではない。

そして好きなことは、ある程度歳をとってからでも見つけられる。

私が韓国語と出会ったのも41のときだったし、50代や60代で新しいことを始めてハマる人だってたくさんいる。

だから私もこの先、韓国語以外にまた好きなことが見つかるかもしれない。

新しいことを始めるのは労力がいるけれど、人生が楽しくなるならもっと気軽に何でもやってみようと思う。

好きなことを見つけるには、深く考えずにとりあえずやってみるということが大事なのかもしれない。