「韓国語ペラペラ」への違和感

日本語では外国語を流暢に話せることを「ペラペラ」なんて表現するけど、この「ペラペラ」という表現になんか違和感を感じてしまう。

ペラペラって一体、どれくらいのレベルを指すのだろう?

誰かに「韓国語はペラペラなんですか?」と聞かれたら、私は間違いなくノーと答えるだろう。

とはいえ、韓国語がまったく出来ない人や、初心者さんから見たらきっと私は韓国語がペラペラに見えるのだろう。

だから「韓国語ペラペラ」というのには韓国語レベルがこれくらいという目安は特になくて、見る人によって変わってくる。

私から見て韓国語がペラペラだと思う人に「ペラペラなんですか?」と聞いたら、きっと答えはノーと返ってくるだろう。

逆に韓国語上級者から見たら全然ペラペラでない人も、韓国語が出来ない人から見たらペラペラに見えるかもしれない。

というわけで、韓国語学習をするにあたり、「韓国語がペラペラになりたい」という目標は持たないほうがいい。

なぜならそれは、下手くそながらも日常会話がなんとかできるレベルなのか、ネイティブレベルで流暢に話せるレベルなのか、よくわからないからだ。

そして質問として、「どうやったら韓国語がペラペラになれますか?」というものも、その人にとってのペラペラがどの程度なのかわからないので、非常に回答しずらい質問になる。

あと、韓国語学習者さんの多くが韓国ドラマを字幕無しで観れるようになりたいと思っていると思うけど、これに関してもそのレベルがどれくらいかというのがちょっとわかりずらい。

私は韓国ドラマを字幕なしでも観れるけれど、一言一句理解して観ているわけではない。

知らない単語や表現はちょくちょく出てくるものの、前後の流れや映像でその意味が予想できたり、多少わからない単語があってもストーリーの理解には問題ないというだけだ。

TOPIK6級合格者の中でも会話が得意な人もいれば、苦手な人もいる。

読み書きが得意な人もいれば、苦手な人もいる。

だからTOPIK6級に合格すれば、会話もできるし韓国ドラマも字幕なしで観れるようになるというわけではない。

どうせ勉強するなら、目標は明確なほうがいい。

そうでないと、やるべき勉強がわからなくなるから。