韓国語学習において大事なのは、正しさよりも間違いを恐れない勇気だと思う。
もちろん、正しさも大事ではあるけれど、学習者にとって100%正しい韓国語を使うというのは不可能に近い。
そもそも言語はコミュニケーションツールのひとつなので、正しいかよりも相手に伝わるかのほうが大事である。
正しい韓国語を使っていても相手に通じなかったら意味がないし、多少間違っていたとしても、相手に自分の言いたいことが伝わっていればそれはある意味成功なのではないかと思う。
だから韓国語を使うときは、正しさを追求してはいけない。
正しい韓国語を使わなくては!と思ってしまうと、韓国語は口から出てこなくなるし、書くこともできなくなる。
むしろ「間違えてもいいや」くらいに思っている方が、韓国語はスラスラ口から出てくる。
私たち日本人が外国人の話す日本語が多少間違えていても気にしないように、韓国人だって外国人が話す韓国語が多少間違えていたとしても、意味がわかれば何も言わない。
それどころか、簡単な韓国語を少し話しただけで、「韓国語話せるの!?」「韓国語上手だね!」と言ってもらえたりもする。
私も自分の韓国語が100%正しいかと言われたら自信がないけれど、それでも韓国旅行で自分の話す韓国語がまったく通じなかったという経験は一度もない。
あとから考えると、「あのときめっちゃ間違えた韓国語使ってたな……」と思うときもあるけど、それで何か嫌な思いをしたわけではない。
たまにある単語がまったく理解してもらえないこともあるけど(설날と공휴일が全然通じなかった…)、日本人が発音しにくい韓国語というのは絶対あるので、これも特に気にしていない。
通じない単語があれば、別の言葉に置き換えて説明すればいいだけだし、また正しい発音を覚えて練習すればいい。
日本人はなぜか外国語を話すときに「正しさ」を重視するけれど、外国人はそこまで正しさを重視していない気がする。
多くの日本人が英語を話せないのも、正しさを意識しすぎているからだと思う。
韓国のテレビ番組なんかを見ていると、英語を話す芸能人が多いことに驚く。
教育に力を入れている韓国だからこそ英語を話せる人が多いというのもあると思うけど、英語に対する意識が日本人とは違うというのも大きな要因だと思う。
韓国語は今でこそK-POPや韓国ドラマの影響で全世界に学習者が増えたけど、それでも英語に比べるとまだマイナー言語だ。
だからそのマイナー言語を多少なりとも話せるというだけでも、現地の人からは歓迎してもらえる。
韓国語が上手くなりたいなら、正しさを追求するのではなく、たくさん間違えながら学んでいくべきだと思う。
大事なのは、正しさよりも間違いを恐れない勇気。