韓国語学習で最初に習う「私に」は나에게(내게)ですが、勉強を続けていると、나더러・나보고という表現も出てきます。
これらはすべて「私に」という意味になりますが、どう違うのでしょうか?
今回は나에게・나더러・나보고の違いについて、解説していきます!
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「私に」を意味する나에게・나더러・나보고の違い
나에게・나더러・나보고の違いを簡単に説明すると、
- 나에게:フォーマルな表現で動作全般に使用
- 나더러:発言や命令で使用
- 나보고:発言や命令で使用
このような違いがあります。
それぞれ詳しく説明していきます。
나에게:フォーマルな表現で動作全般に使用
나에게はフォーマルな表現で、書き言葉としても使われます。
抽象的なものや行為の対象として使われることが多く、人間関係や動作の受け手として使える表現です。
그는 나에게 편지를 보냈다
彼は私に手紙を送った
나에게 문제가 생겼다
私に問題が起きた
선생님이 나에게 질문을 했다
先生が私に質問をした
このように나에게の「私に」は、いろんな動作に対して使われ丁寧な表現になります。
나더러:発言や命令で使用
나더러は「私に対して」「私に向かって」という意味になり、発言や命令・要求に対して使われる会話表現です。
그가 나더러 조용히 하라고 했다
彼が私に静かにしろと言った
친구가 나더러 왜 그렇게 말했냐고 물었다
友達が私にどうしてそんなことを言ったのかと聞いた
의사가 나더러 운동을 더 하라고 했다
医者が私に運動をもっとしなさいと言った
このように나더러は、私に向かって誰かが何かを命令したり要求したりする場合に使われます。
나보고:発言や命令で使用
나보고も나더러と同じように「私に向かって」「私に対して」という意味となり、発言や命令・要求に対して使われる表現で、나더러よりもカジュアルな表現となります。
친구가 나보고 같이 가자고 했다
友達が私に一緒に行こうと言った
왜 나보고 그런 걸 하라고 해
なんで私にそんなことやれって言うの?
그는 나보고 너무 예민하다고 했다
彼は私に神経質すぎると言った
나보고と나더러は同じような表現として使われるので置き換えが可能ですが、나보고はよりカジュアルな表現となるので使う相手や場面によって使い分けされます。
「私に」を意味する나에게・나더러・나보고の違いまとめ
「私に」という意味のある나에게・나더러・나보고ですが、それぞれ使われる場面やニュアンスが異なってきます。
- 나에게:フォーマルな表現で動作全般に使用
- 나더러:発言や命令・要求で使用
- 나보고:発言や命令・要求で使用
韓国ドラマを観ていると、「나보고 어쩌라고?(私にどうしろって言うの?)」という発言なんかをよく耳にします。
このように腹を立てて相手に言い捨てる場合には、カジュアルな나보고が使われます。
니더러と나보고は違いや使い分けが少しわかりにくいですが、まずは나에게とのニュアンスや使い方の違いを覚えるようにしましょう。