韓国語で「~の中」を表す単語には、「안」「속」「중」と3種類あります。
でも、これらはどういう違いがあり、どう使い分ければいいのでしょうか?
今回は、韓国語で「~の中」を表す「안」「속」「중」の違いと使い分けについて、説明していきます!
当サイトにはプロモーションが含まれます。
「안」「속」「중」の違いと使い分け
「안」「속」「중」はどれも「~の中」という意味ですが、それぞれの違いを簡単にわかりやすく言うと、
- 안=内部
- 속=奥、底、中身
- 중=内、間
このような感じになります。
「안」=内部
「안」は「内部」という意味で使われ、決められた空間の内側を指すときに使われます。
방 안으로 들어갔다
部屋の中に入った
가방 안에 지갑이 있다
カバンの中に財布がある
차 안에서 기다리다
車の中で待つ
このように、ある空間の内部を表すときに「안」が使われます。
ちなみに안の反対語は바깥(外側・屋外)になります。
「속」=奥、底、中身
「속」は奥や底という意味で使われ、範囲がはっきりしないものや、肉眼では見えないものの中を指すときに使われます。
마음 속
心の中
숲속에서 소리가 들리다
森の中から音が聞こえる
바다 속에 빠지다
海の中に落ちる
また、속は果物や野菜の中身を指すときにも使われます。
수박 속에 씨가 많이 있다
スイカの中に種がいっぱいある
その他、状況や様子の「中」を表すときにも使われます。
꿈속에서 배우를 만났다
夢の中で俳優に会った
역사 속의 이야기
歴史の中の話
어려운 상황 속에서도 힘내자
難しい状況の中でも頑張ろう
このように、속は「奥・底」「中身」「状況の中」という意味で使われます。
ちなみに속の反対語は겉(表・外面)になります。
「중」=内、間
「중」はいくつかあるものの中という意味で使われます。
음식 중 뭐가 제일 좋아해?
食べ物の中で何が一番好き?
친구 중에 의사가 한 명 있어요
友達の中に医者が一人います
가족 중애서 내가 제일 키가 크다
家族の中で私が一番背が高い
また、何かをしている間という意味でも使われます。
- 근무 중=勤務中
- 수업 중=授業中
- 여행 중=旅行中
その他、時間の範囲を表すときにも使われます。
- 내일 중=明日中
- 오전 중=午前中
- 이번 주 중=今週中
このように「중」は、いくつかあるものの中や、何かをしている間、時間の範囲を表すときに使われます。
「안」「속」「중」の違いと使い分けまとめ
「안」「속」「중」の中でも「안」と「속」が混乱しやすいですよね。
でも、理屈で覚えようとするとさらに混乱してしまうので、簡単にこのように覚えておくとわかりやすいですよ。
- 안=内部
- 속=奥、底、中身、状況の中
例えば「カバンの中」というときには안も속も両方使えますが、そのニュアンスが少し異なってきます。
- 가방 안=カバンの中
- 가방 속=カバンの底
안はカバンの内部全体を表すニュアンスですが、속は底を表すニュアンスとなります。
心の中や頭の中を表すときには속が使われますが、これも心の奥底や頭の奥底というニュアンスなのがわかりますよね。
このようにニュアンスの違いは理屈で覚えるよりも、感覚的に覚えたほうがわかりやすいですよ。