「置く」の韓国語두다と놓다の違いと使い分け

韓国語で「置く」という意味の単語には、두다と놓다があります。

では、これらの違いとは何なのでしょう?

今回は두다と놓다の違いと使い分けについて、解説していきます!

「置く」の韓国語두다と놓다の違いと使い分け

두다と놓다はどちらも「置く」という意味がありますが、そのニュアンスが少し異なります。

  • 두다=しまう、留める
  • 놓다=手放す

それぞれ詳しく解説していきます。

두다の意味と使い方

두다の「置く」は「しまう」「留める」という意味になり、ある場所に留めておくことを表します。

귀중품은 금고 안에 두고 오세요

貴重品は金庫に置いてきてください

친구를 집에 두다

友達を家に泊める

냉장고는 여기에 두세요

冷蔵庫はここに置いてください

このように두다はあるべき場所に置いたり、ある場所になにかに留めたりする場合に使われる「置く」です。

また、두다はその他にもいろんな意味で使われます。

그는 그녀를 두고 방에서 나갔다

彼は彼女を置いて部屋から出た

밤을 두어 지은 밥

栗を入れて炊いたご飯

산 밑에 진영을 두다

山の下に陣営を置く

고객 만족도에 중점을 두다

顧客満足度に重点を置く

대학 연구실에 적을 두다

大学の研究室に籍を置く

이 문제는 일단 두었다가 다른 문제부터 해결하자

この問題はとりあえず置いておいて別の問題から解決しよう

このように두다の「置く」は、「留める」「しまう」「放っておく」という意味で使われます。

놓다の意味と使い方

놓다の置くは、「手放す」という意味で使われ、手に持っていたものをどこかに置く場合に使われます。

일단은 그 짐을 여기에 놓으세요

とりあえずその荷物をここに置いてください

졸려서 핸들을 놓고 잠시 쉬기로 했다

眠いのでハンドルを置いて少し休むことにした

잔을 테이블에 놓았다

グラスをテーブルに置いた

このように、놓다は何かを手から放す動作にフォーカスして使われます。

その他にも놓다はいろんな意味で使われます。

강에 다리를 놓다

川に橋を掛ける

학생에게 방을 놓다

学生に部屋を貸す

수도를 놓다

水道を引く

このように놓다は何かを「手放す」「放つ」というニュアンスで使われます。

「~しておく」という意味の두다と놓다

두다と놓다は他の動詞とくっついて「~しておく」という意味になります。

ただこのとき、두다と놓다で少しニュアンスが変わってきます。

방을 깔끔하게 청소해 두었다

部屋を綺麗に掃除しておいた

생일을 위해 케이크를 예약해 두다

誕生日のためにケーキを予約しておく

このように「두다」は、何かの目的のためにあらかじめ準備しておく場合に使われる「~しておく」です。

「部屋を綺麗に掃除しておいた」という文章では두다と놓다の両方が使えますが、두다を使う場合は、友達が来るとか恋人がくるとか、何か目的があります。

でも놓다の場合は、特に目的はないけれど、なんとなく部屋の掃除をしておいたというニュアンスになります。

このように놓다を使う場合は、特に目的がない場合に限ります。

また、놓다は「~したくせに」という意味でも使われます。

좋아한다고 해놓고 연락 하나 없는다니 너무해

好きだと言っておいて、連絡ひとつないなんてひどい

두다と놓다の違いと使い分けまとめ

韓国語学習者さんなら誰もが混乱する두다と놓다ですが、「置く」という意味での二つの違いは、

  • 두다:しまう、留める
  • 놓다:手放す

このように、두다は置いた状態にフォーカスしているのに比べ、놓다は手から放すという行動にフォーカスしています。

また、「~しておく」という意味で使われる두다と놓다の違いは、

  • ~두다:何か目的があってする
  • ~놓다:特に目的はない

このようにニュアンスの違いがあります。

細かいニュアンスの違いが少し難しいですが、この機会にぜひ覚えてくださいね!