歳をとると覚えが悪くなるという件について

「歳をとると覚えが悪くなる」

こんな風に言う人は多い。

同年代の友人も、「今から新しいことを覚えるなんて無理」と言う。

私は41歳のときに韓国語の勉強をはじめたわけだけど、「やっぱり学生の頃に比べて記憶力が落ちてるな」と感じることは特になかった。

むしろ41年間生きてきていろんなことを経験してきたからこそ、学生の頃よりも勉強がスムーズだった気がする。

韓国語が普通に理解できるようになって、「40代からでも新しいことって全然学べるな」と思った。

脳は筋肉と同じように、使えば使うほど活性化するらしい。そして使わないとどんどん衰えていくらしい。

語学学習はボケ防止にもなると言われているが、確かに韓国語の勉強は脳をものすごく使うので、ボケ防止効果があるのも納得できる。

それに私は韓国語の勉強をはじめてから、仕事も今までよりもスムーズにこなせるようになった。

なんていうか、頭の回転が早くなった感じ。

だから私の脳は韓国語の勉強をすることで、以前よりも活性化しているのではないかな、なんて思ったりもする。

歳をとってから新しいことを学ぶのは大変だとみんな言うけれど、私は苦労せずに楽なことをしながら生きていくよりも、大変だけど新しいことに挑戦しながら成長し続けたい。

きっと50になっても60になっても、70になったって新しいことを始めることはできる。

体はどうしても老化していくから出来ることは少なくなっていくかもしれないけれど、それでもそのとき出来る挑戦をしていきたい。

歳をとると覚えが悪くなるということに私は同意できないけれど、歳をとると忘れっぽくなるというのは……残念ながら、ある。

若いときはおじさんやおばさんはどうして同じ話を何度もするのだろう?と不思議に思っていたんだけど、いま自分がそうなってしまっている。

とある話をしながら話の途中で、(あれ?私、この話前にもしたかも……)とふと気づき、「もしかしてこの話、した?」って聞くと、相手に「うん、聞いたね」なんて言われる。

ひどいときはAちゃんに聞いた話をAちゃんに、「ねぇねぇ、これ知ってる?」なんて話してしまうときもある。

こんな風に、人にした話を忘れてまた同じ話を新しい話のようにしてしまうことが、よくある。

この「すでにした話をまたしてしまう」という症状は、どうにかならないものなのか……