前回、「韓国語通訳・翻訳の仕事について調べてみた【職種・なり方・年収など】」で韓国語通訳・翻訳のお仕事について調べたのですが、このとき韓国の通訳ガイド「관광통역안내사(観光通訳案内士)」という仕事があることを知りました。
いわば日本の通訳ガイドの韓国版なのですが、調べてみるといろいろと興味深い内容になっていて…
ちょっとこの資格を興味本位で取りたくなっちゃいました(笑)
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韓国の通訳ガイド「관광통역안내사(観光通訳案内士)」について調べてみた!
日本で唯一の語学系国家資格が通訳案内士ですが、韓国の通訳ガイド「관광통역안내사」も韓国の国家資格になります。
韓国の通訳ガイドは受験資格なし!
なんと韓国の通訳ガイドである관광통역안내사(観光通訳案内士)は、国籍・年齢・学歴・経歴問わず、誰でも受験できます。
ということは…
私も受験できる!
TOPIK6級取って、ハン検1級取って、その後に관광통역안내사に挑戦するっていうのも面白そうですね。
日本の通訳案内士と韓国の通訳案内士の合格率の違い
日本の通訳案内士の合格率は10%前後と結構低めですが、韓国の通訳案内士の合格率はというと…
60%くらい
高っ!!!
日本との差がすごいですよね。韓国の通訳案内士は受験者の半分以上が合格してるんです。
もちろん、合格率が高いから簡単というわけではなく、受験者のレベルが高い(しっかり勉強している)ということもあると思います。
韓国の通訳案内士の受験料が安すぎてビックリ
日本の通訳案内士の受験料は11,700円ですが、韓国の通訳案内士の受験料はというと…
20,000ウォン(約2,000円)
安っ!!!
え、めちゃくちゃ安くないですか!?国家資格受験料が2,000円とか激安やんw
これだけ安いなら気軽にチャレンジできますよね。
韓国の通訳案内士の試験内容
韓国の通訳案内士관광통역안내사の試験内容は、
- 外国語試験
- 筆記試験
- 面接試験
と3つの試験があります。
外国語の試験に関して、日本語を選ぶのであれば日本人は卒業証明書や経歴書などの書類を準備すれば免除となります。
ただ、この書類の準備がかなりめんどくさいとのことなので、JPT(日本語能力試験)を受験する方が手っ取り早いようです。
筆記試験の内容は、
- 国史(40%)
- 観光資源解説(20%)
- 観光法規(20%)
- 観光学術論(20%)
となっています。
面接試験の内容は、
- 国家観(使命感と精神姿勢)
- 専門知識と応用能力
- 礼儀(品行および誠実性)
- 意思発表の正確性と論理性
となっています。
韓国の通訳案内士の年収
관광통역안내사の年収は、
- 職歴~1年未満:300万弱
- 職歴~3年:350万程度
- 職歴3年以上:480万~600万程度
このくらいになるのだとか。良くもなく悪くもなくって感じ?
ただもちろん、個人差はあります。
韓国の通訳案内士試験の日程
관광통역안내사試験は年に1回行われ、夏に筆記試験、冬に面接試験が行われます。
韓国人が考える通訳案内士のメリット・デメリット
韓国の方が관광통역안내사のメリットデメリットを書いていたので、ちょっと見てみましょう。
メリット①いろんな経験と人に出会える
会社員だと出会う人物は会社内の人に限られ、業務も決められた業務しかやらないけど、通訳案内士は活動範囲が広いのでいろんな人と出会え、業務の範囲も広くいろんな経験ができる。
海外引率者として韓国人を引率しながら海外の文化に触れることもでき、国内で海外から来たいろんな国の観光客と出会う機会もある。
メリット②スキルと仕事量で稼げる
会社員だとどれだけ能力が高くても月給が決められているのでそれ以上稼ぐことは難しいけれど、通訳案内士なら本人のスキルと仕事量で稼ぐ金額を上げられる。
また、会社員は残業や休日勤務をしても補償されない場合が多いが(※韓国ではサービス残業のある会社も少なくない)、通訳案内士なら働いたら働いた分だけ補償される。
メリット③精神的ストレスが少ない
一般的にストレスは人から来るストレスが多い。
通訳案内士の場合、接するのが観光客なので、旅行の楽しみから明るくポジティブなエネルギーをもらうことが多い。
もちろん、旅行にはいろんなハプニングがつきもので、そこから得るストレスがあるにはあるが、会社員のような実績や人間関係によるストレスに比べると、相対的にストレスは少ないといえる。
デメリット①天気の影響が直撃する
通訳案内士の仕事は主に野外で行われるので、天気や気温の影響が直撃する。
オフィスで働く会社員なら雨が降っても濡れず、暑くてもエアコンのおかげで快適に仕事ができるが、通訳案内士は天気の影響をもろに受ける。
また、天気により観光客にも気を遣わなければならず、観光客の機嫌も天気に左右されるので、こういった天気による仕事の辛さがある。
デメリット②不安定な職業である
コロナのように観光業界に影響を与える要因があると、仕事そのものが減ってしまい収入が不安定になる。
働けば働くほど稼げるというメリットがある反面、仕事がなければ収入がそれだけ少なくなるというのがデメリットだ。
デメリット③一定ではない収入
会社員なら毎月決まった給料がもらえるので、先月より収入が減っていないかという不安に襲われることはないが、通訳案内士は収入が一定でないので、貯蓄計画も立てにくい。
また、コロナのような国際的な問題がなかったとしても、旅行には繁忙期と閑散期があるので、それによって収入が異なってくる。
さらには繁忙期だからといって一定の収入が毎月入ってくるわけでもないので、収入は常に一定ではないというデメリットがある。
韓国の通訳ガイド「관광통역안내사(観光通訳案内士)」はなかなか興味深かった
今回は韓国の通訳ガイド관광통역안내사について調べてみましたが、なかなか興味深かったですね。
まさか韓国の国家資格を取れるチャンスが私にもあるなんて、全然知らなかった!
韓国語が分かるようになると、こういった韓国の情報もハングルで調べられるようになるので、すっごく便利です。
ここまで勉強してきて良かった(*´∀`*)
もしかしたら私も何年後かには、韓国語で通訳案内士やってるかもですよね(笑)