【蔚山旅行記⑥】今回の旅で気づいたこと

バスの中で少しウトウトして目を覚ますと、窓の外には青い空が広がっていた。

なんとなく、「海雲台に入ったのかな」と思った。

蔚山ではずっと雨が降っていたのに、少し移動するだけでこんなにも天気が変わるのが不思議だった。

天気だけじゃなく、すべての雰囲気がガラリと変わった気がした。

やっぱり釜山が好き

蔚山からバスで1時間、海雲台に到着した。

バスを降りて荷物入れを開けると、中は空っぽだった。

私のスーツケースがない……!?

確かにここに入れたはずなのに、やっぱりあの正体不明のおばさんに持ってかれちゃったの!?

焦って横の荷物入れも開けてみると、見慣れたスーツケースが置かれていた。

あ、あった。

ほっと胸を撫で下ろし、スーツケースを取り出しながら、正体不明のおばちゃんを疑ってしまったことを反省した。

海雲台に降り立つと、やっとホームに戻ってきたという感じがした。

あぁ、やっぱり私は釜山が(特に海雲台が)好きなんだ。

旅の最後は美容皮膚科へ♪

最終日は西面の美容皮膚科に行く予定だったので、海雲台駅から地下鉄で西面に向かった。

駅をひとつひとつ通過しながら、聞き慣れた駅名が聞こえてくるのがなんだか心地よかった。

30分ほど電車に揺られ、西面に到着。

スーツケースを引きずりながら10分ほど歩くと、お目当てのフロリアクリニックに到着した。

受付で名前を伝え、待合室で順番を待つ。私の他に、中国人らしきカップルが一組待っていた。

名前を呼ばれ、まずはカウンセリング。

すごく日本語が流暢なスタッフさんが、丁寧に対応してくれた。

リジュランとLDMを受けることにして、同意書にサイン。

ロッカーに案内され、荷物を入れたあとにパウダルームで洗顔してメイクを落とし、すっぴんになった。

リジュランHBは痛みがマシだった!

個室に案内され、ベッドに横たわると施術箇所の頬とおでこに麻酔クリームを塗られた。

「코 안하시는 거죠?(鼻は(施術を)されないんですよね?)」

ふいに韓国語で聞かれ、すぐに答えられなかった。

別に難しい韓国語ではないのに、いきなり声をかけられると何を言っているのか意味が理解できない。

私が「?」という顔をしていたので、スタッフさんが鼻を指しながら「코」ともう一度言った。

「여기와 여기」そう言いながら、私が頬とおでこを示すと、スタッフさんはうなずいた。

知識としてはもっと語彙があるはずなのに、いざとなるとすっと出てこないのが悔しい……。

やっぱり普段から韓国語を話してないと、すぐには出てこないもんですね。

麻酔クリームを塗ってから15分~20分後、スタッフがリジュランを持ってやってきた。

韓国の美容クリニックでリジュランを受けると、それが本物ですよという証拠に目の前で開けてくれます。

今回はリジュランHBという麻酔成分の入っている種類を選んだのですが、前に受けたリジュランヒーラーよりも痛みが全然マシでした!

リジュランのあとはLDMを受けて終了。

リジュランの影響で顔はエンボス上にボコボコになりました。

このクリニック、ロッカーがすごく便利で良かった。

荷物を入れて4桁の好きな数字を入力するだけでロックがかかり、開けるときは同じ数字を入力するだけ。

あと面白かったのが、施術前にブルブル振動しているゴムボールを手に握らされたこと。

多分、痛み緩和のためだと思うんだけど、いきなり手渡されたから最初ビックリした(笑)

最後は受付で処方箋をもらいましたが、薬局には行かずそのまま空港へ向かいました。(処方される飲み薬って飲んだほうがいいの!?)

蔚山旅行で気づいたこと

今回の旅行は今までとは違い、楽しい思い出はあまり作れなかった…

でも、これもまたいい経験だったなと思います。

この度を通じて、自分の求めているものが何かということに気づけた気がします。

そして旅のスタイルも、歳を重ねると変わるのだということを知りました。

今までは新しい土地に行って、新しいものに出会ってという「新しい世界」に魅力を感じていましたが、今はそれよりも「安らぐ場所」に魅力を感じる。

ひとりの自由さと気楽さが好きだったけど、誰かと共有したいという気持ちのほうが大きくなりました。

だからこれからは、好きな場所へ好きな人と一緒に旅行する。そんなスタイルの旅を楽しもうと思いました。

同じ場所に何度も訪れ、その街を深く知るというのも楽しそうだなと思ったので、次は釜山や大邱、慶州に行きたいな♪