【翻訳コンクールへの挑戦①】初めて文学作品を翻訳してみた感想

「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」へ応募するため、初めて文学作品の翻訳をしています。

もともと「本」が好きで韓国語オタクなので、文学作品の翻訳は想像しただけでも面白そうだったのですが、実際にやってみると想像以上に難しかったです。

今回は独学で韓国語を2年勉強してきた私が、初めて文学作品を翻訳してみた感想についてお話していきたいと思います。

序盤は分からないことだらけ

翻訳のプロがどのように翻訳作業を進めているのかは分かりませんが、私は最初から翻訳しながら読み進めていってます。

なので最初は登場人物やストーリーが全く分からず、翻訳がめちゃくちゃ難しかったです。

知らない単語もめちゃくちゃ多く、翻訳というよりも単語を調べる作業をしている感じ。

1ページの翻訳にものすごく時間がかかり、全部翻訳するのに一体どれだけ時間がかかるのだろう…と終わりが全く見えない状態でした。

ウェブトゥーンと文学翻訳の違うところ

先月応募した翻訳新人賞ではウェブトゥーンの翻訳をしたのですが、文学翻訳はまた違った難しさがあります。

文学作品って日常会話ではほとんど使わない独特の言い回しがあったり、使われている単語や慣用句もレベルが高めです。

読んでいて意味は理解できたとしても、それをふさわしい日本語に変換するとなると、これまた相当な日本語力が必要になってきます。

趣味で今まで本をたくさん読んできたのが、こんなところで活きてくるとは思いもしませんでした。

とはいえ、どれだけ本をたくさん読んできたとは言っても、しっくりくる日本語の表現を探し出す作業は本当に大変です。

ふとした瞬間に「これ!」という表現が降りてきたりする

毎日毎日翻訳作業をしているからか、翻訳作業をしていないときにふと、「これ!」としっくりくる日本語の表現が突然降ってくることがあります。

この前は自転車で走ってるときに、突然頭の中に「シュッ」とワードが降りてきました(笑)

多分、上手く訳せず心にずっとそのことが引っかかっていたから、脳が自然と無意識にそのワードを探し続けてくれてたんでしょうね。

アーティストなんかがよく、お風呂に入ってるときやリラックスしてるときにメロディーや歌詞が降りてくるなんて言いますが、翻訳もそれと同じ現象があるみたいです。

やっぱり翻訳は楽しい

昔、筋トレが大好きでパーソナルトレーナーの仕事をしようとしたことがあったのですが、そのときは

やるのが好きでも教えるのは好きではないな

って気付いたんです。

だから韓国語の勉強を続けて何か韓国語関連の仕事をしたいなって思ったときも、韓国語が好きだからといって翻訳の仕事を楽しくできるわけじゃないよなって思っていました。

でも、翻訳新人賞や今回の翻訳コンクールに挑戦してみて、私は翻訳が好きなんだなって分かりました。

もちろん、仕事として翻訳をするのとはまた違うと思うんですけど、翻訳という作業自体はすごく楽しいです。

知らなかった韓国語の表現を知るのも面白いし、日本語に変換する作業は大変ではあるけれど「これだ!」ってしっくりくる日本語の表現を思いついたときにはなんていうか、すごく快感です(笑)

最初は難しくても、やっているうちに慣れてくる

何でも最初は難しいものです。

文学作品の翻訳作業も最初は本当に難しかったのですが、読み進めていくうちに登場人物の性格やストーリーが少しずつ把握出来るようになり、翻訳スピードも早くなりました。

現在は半分くらい翻訳しましたが、最初の1ページを翻訳したときに比べると、大変さはすこしマシになりました。

韓国語の勉強を始めたときも、最初の3ヶ月は本当に大変だったけど、半年・1年・2年と続けているうちにハングルをスラスラ読めるようになったし、韓国ドラマも字幕なしで観れるようになり韓国語にだいぶ慣れました。

だからきっと翻訳作業も、このまま続けていると半年後・1年後と今では想像も出来ないくらいに上手くやれるようになってるんじゃないかなって思うのです。

その未来を想像すると、今がどれだけ大変でも難しくても、その未来のために頑張ろうって思えますよね。

目標は翻訳コンクールへの応募完了!

今回も翻訳新人賞のときと同じように、目標は応募完了すること!

締め切りまではまだ半年ほど時間はたっぷりありますが、とはいえ文学作品(※短編)を2作品を翻訳するというのは素人の私にとってはかなり難しい挑戦です。

だから今回は、すべて翻訳完了して応募するということを目標に頑張ろうと思います!