먹다を使う慣用表現まとめ【知っていると便利!】

以前こんなツイートをしたのですが、

想像以上に反響が大きかったので、今回は먹다を使った慣用表現をまとめていきたいと思います!

먹다を使った慣用表現は日常でも使われることが多く、知っておくと何かと便利なのでこの機会にぜひ覚えてみてくださいね。

먹다を使う慣用表現まとめ

基本的に「먹다」は食べるという意味を持つ単語ですが、いろんな単語と組み合わさって、いろんな意味に変身します。

마음을 먹다=決心する

日常会話でよく聞く表現が、

마음을 먹다

という慣用句です。

意味は、「決心する」となり、このように使います。

  • 마음을 먹으면 못하는 게 없어!
    決心したら出来ないことはないよ!
  • 오늘부터 다이어트 하려고 마음을 먹었다.
    今日からダイエットしようと決心した
  • 다음달에 퇴작하기로 마음을 먹었다
    来月で退職することを決心した

「決める」という韓国語は、

  • 정하다
  • 결정하다

という単語がありますが、この二つはちょっと形式的というか事務的なニュアンスが強いです。

日本語にすると「定める」「決定する」という感じですね。

それに比べて「마음을 먹다」という表現は、自分の意志だけで決めたというニュアンスになります。

나이를 먹다=歳をとる

韓国語で「歳をとる」というのを、

나이를 먹다

と言います。

これも日常会話でよく使う表現です。

使い方の例文は、

  • 나이를 먹기 싫다
    歳をとりたくない
  • 오늘 한 살 나이를 먹었습니다
    今日1歳歳をとりました
  • 나이를 너무 많이 먹었나 봐
    歳をとりすぎたみたい

このように使います。

また、「歳をとる」という表現には別の言い方もあり、

나이를 들다

という慣用句もあります。

겁을 먹다=怖がる

韓国語で「恐れ」を意味する単語が「겁」ですが、この겁を食べると、

겁을 먹다(怖がる)

という意味になります。

使い方の例文は、

  • 겁을 먹었는지 몸을 떨었다
    怖がったのか体を震わせた
  • 겁을 먹은 아이가 울기 시작했다
    怖がった子供が泣き始めた

겁という単語は恐れを意味する単語ですが、겁나다で「怖い」という意味になります。

また、겁나は方言で「めっちゃ」という強調表現でも使われます。

겁을 먹다という表現と併せて覚えておくと便利です。

더위를 먹다=夏バテする

더위は「暑さ」を意味する単語ですが、この暑さを食べると、

더위를 먹다(夏バテする)

という意味になります。

使い方の例文としては、

  • 더위를 먹었는지 입맛이 없다
    夏バテしたのか食欲がない
  • 더위를 먹지 않도록 조심해
    夏バテしないように気をつけて

このように使います。

暑さを食べると夏バテという意味になるの、面白いですよね。

애를 먹다=手を焼く

애は子供を表す単語ですが、子供を食べると、

애를 먹다(手を焼く)

という意味になります。

使い方の例文は、

  • 문제를 해결하는 데 애를 먹었다
    問題を解決するのに苦労した
  • 짐을 정리하느라 애를 먹었다
    荷物を整理するのに苦労した

韓国語では子供を食べると苦労するんですね…

いろんな먹다を使う表現がありますが、まさか子供まで食べちゃうなんて、面白いですね。

욕을 먹다=悪口を言われる

韓国語で「욕」は「欲」という意味ですが、これを食べると、

욕을 먹다(悪口を言われる)

という意味になります。

使い方の例文は、

  • 욕을 먹었고 마음이 아팠다
    悪口を言われて傷付いた
  • 욕을 먹지더라도 신경 안 써
    悪口を言われても気にしない

욕을 먹다は他の表現に比べると、その単語の意味からはあまり連想できない意味ですが、

これに対して面白い見解をしている方がいました。

먹는 것이 곧 그 사람을 형성한다고 할만큼 영양가 있는 음식은 중요하다.

그렇듯 우리가 “욕”이라는 것을 먹을 때 “독”을 섭취하는 것과 같지 않을까 생각한다.

食べることがまさにその人を形成すると言えるほど栄養がある食べ物は重要だ。

そのように私たちが「欲」というものを食べると「毒」を摂取するということと同じではないかと思う。

네이버 믈로그

悪口を言われることは、まさに毒を食べるのと同じことだ、という見解。

だから「欲」を食べると表現する욕을 먹다は毒を食べる=悪口を言われるということではないかということ。

こんな風に自分なりに語源を考えてみるのも、面白いですよね。

감동을 먹다=感動する

感動するといえば、「감동을 받다」が一般的な表現ですが、実は、

감동을 먹다

という表現もあるんですよ。

私も最近まで知らなかったのですが、韓国では感動も食べちゃうんですね~(笑)

使い方の例文は、

  • 예의 바른 아이를 보니 감동을 먹었다
    礼儀正しい子供を見て感動した
  • 경치가 정말 아름다워 감동을 먹었다
    景色が本当に綺麗で感動した

日常会話では「감동을 받다」の方がよく使うので「감동을 먹다」という表現はあまり聞きませんが、覚えておいて損はないと思います。

골탕을 먹다=散々な目に遭う

韓国語の「골」は「骨」を、「탕」はスープを表す言葉です。

そして、この骨のスープを食べるという表現、

골탕을 먹다

は、「散々な目に遭う」という意味になります。

使い方の例文は、

  • 골탕을 먹어서 맥주를 많이 마셨다
  • 散々な目に遭ったからビールを飲みまくった
  • 오늘은 비 때문에 골탕을 먹었다
    今日は雨のせいで散々な目に遭った

日常会話でそこまで頻繁に耳にする表現ではありませんが、それでも覚えておいて損はないですよね。

쇼크를 먹다=ショックを受ける

먹다を使う表現で、外来語が混じった慣用句もあるようです。それが、

쇼크를 먹다(ショックを受ける)

という慣用表現。

韓国ではショックを食べるとショックを受けるになるんですね~。面白い。

使い方の例文は、

  • 시험에 떨어져 쇼크를 먹었다
    試験に落ちてショックを受けた
  • 그의 결혼소식을 들어 쇼크를 먹었다
    彼の結婚の知らせを聞いてショックを受けた

この表現は分かりやすく簡単なので、使いやすい表現ですよね。

먹다はいろんな意味に変化する!

먹다を使う表現をいろいろ見てきましたが、本当にいろんな意味に変化しますね。

考えてみると、日本語にも「食べる」関連の慣用句って結構ありました。

  • 道草を食う
  • 時間を食う
  • 泡を食う
  • 年を食う
  • 気に食わない

日本語の慣用句はすべて「食う」になるというところが、これまた面白いですよね。

年を食うに関しては韓国語と同じ表現で、やっぱり韓国語と日本語って似ているなぁと思っちゃいます。

こういう似ている部分、ちょっと違った部分の発見が面白く、それが韓国語学習のモチベになったりもします。

みなさんもぜひ、今回紹介した表現を使ってみてくださいね!