働きたくないって思ってた私は働きたかったんだ

働かずにお金が欲しい!

こんな風に思ってる人は多いと思う。私もそうだった。

なるべく働きたくないし、ラクしたいし、楽しいことだけやっていたい。

どちらかというと、怠惰な人間だったと思う。

そんな私が最近手にした本が、「왜 일하는가?(なぜ働くのか?」という本だった。

韓国語学習のために韓国語の本ばっかり読んでる私だけど、たまたま手に取った本が、京セラの創業者である稲盛和夫氏が書いた「働き方ーなぜ働くのか」という本の韓国語版だった。

この本を読んで私は気づいてしまった。

働きたくないと思ってたけど、私は働きたかったんだ。と。

驚愕する稲盛和夫氏の働き方

京セラの創業者である稲盛和夫氏は、2022年に90歳で亡くなられたので、いわば「昔の人」だ。

大学を卒業した後は特に働きたかった仕事に就いたわけでもなく、潰れそうな会社で働いていたらしい。

同僚が辞めていくなか一人残された稲盛和夫氏は、どうせなら今やっている仕事に全力を注ごうと心を決め、仕事に打ち込み始める。

そうやってもともと興味のなかった仕事に情熱を捧げ、興味を持ち、今やっている仕事を天職にして、京セラという誰もが知っているような世界的な会社を創り上げたというのだから、驚愕するしかない。

今の世の中、「完璧でなくていい」「完璧なものなんてない」「完璧にやろうとすると挫折する」というような、完璧を目指さずもっと気楽にやろうぜ!みたいな風潮がある。

でも稲盛和夫氏は、仕事に完璧を求め続けてどんな妥協も許さなかったとか。

私が実際に稲盛和夫氏の下で働いていたならば、「本当、細かいおっさんだな。疲れるわ。」って思ってたかも知れない。

だけど、第三者としてそんな働き方をしていた稲盛和夫氏を、単純に羨ましいと思っった。

仕事に情熱を注ぐということ

私たちは「夢中になれる仕事」や「情熱を注げる仕事」を探そうとはするけれど、今やっている仕事に夢中になろうとしたり、情熱を注ごうとする人は少ない。

でも、夢中になれる仕事を探すよりも、いま目の前の仕事に夢中になることが大事なのかもしれない。

私たちが一日に8時間睡眠を取るとしたら、睡眠時間と仕事をする時間って同じくらいになるわけで、人生のなかで仕事をしている時間って相当占めることになる。

それだけの長い時間を仕事しながら生きているのに、その間ずっといやいや過ごしているなんて、なんだかものすごくもったいない気がする。

今すぐに天職を見つけることは難しいし、今すぐに好きな仕事に就けるわけでもない。けれど、今すぐにいまやっている仕事に情熱を注ぐことはできる。

誰にでもできることを誰よりもやれば、その道のプロになれるという言葉があるように、いま目の前の仕事に誰よりも情熱を注いだら……

想像もできない未来が待っているかもしれない。

がむしゃらに働くのって面白そう

今までにがむしゃらに何かをやったという経験なんてなくて、初めてがむしゃらに打ち込んだのが韓国語の勉強だった。

そしてがむしゃらに打ち込んだら、想像もしなかった世界に足を踏み入れることができた。

飽き性で何事も続かなかった私が、韓国語の勉強は独学で3年以上も続けていて、今でも楽しく勉強している。

がむしゃらに何かをやると、面白いし結果も出る。結果が出るからまたがむしゃらにやる。

そう考えると、仕事もラクしようと考えるのではなくて、がむしゃらにやったほうが面白いのかも。

要領よく綺麗に仕事をこなすよりも、泥臭く働くほうがなんか面白そう。

働きたくないって思ってた私は働きたかったんだ

自分はどちらかという怠惰で、働きたくない人間だと思っていたけれど、よくよく考えたら働くのって結構好きだったりする。

昔から専業主婦にはまったく興味なかったし、誰かに養ってもらいたいっていう気持ちもまったくない。

むしろお金は自分の力で稼ぎたいし、働かなくても困らないくらいの大金を持っていたとしても、私はきっと働き続けると思う。

何かを学ぶのは楽しいし、経験を積んで出来ることが増えるのも楽しいし、新しいことに挑戦したり、難しいことを自分の力で成し遂げるのも全部面白い。

働くって何をするかよりも、いかに働くかが大事だなって思う。

いま楽しくない、しんどいって思っている仕事であったとしても、働き方や仕事に対する考え方を変えれば、それが自分の天職になるかもしれない。