「だから」の韓国語그래서と그러니까の違いと使い方

韓国語学習者なら必ず一度は抱く疑問が、

그래서と그러니까の違いって何!?

ということ。

どちらも「だから」という意味が含まれますが、いざ会話で使おうと思うと、その使い分けがわからなかったりしますよね?

そこで今回は、그래서と그러니까の違いと使い方について説明していきます!

그래서と그러니까は意味が似ていますが、ニュアンスが全然違ってくるので、この機会にその違いを覚えちゃいましょう。

「だから」の韓国語그래서と그러니까の違いと使い方

では、それぞれの意味と使い方をひとつずつ説明していきます。

그래서の意味と使い方

그래서は「それで」「だから」という意味があり、このように説明されています。

앞의 내용이 뒤의 내용의 원인이나 근거, 조건 따위가 될 때 쓰는 접속 부사

前の内容が後ろの内容の原因や根拠、条件などになるとき使う接続詞

では、どのように使われるのか、例文を見ていきましょう。

몸이 아팠다. 그래서 일찍 잤다.

体調が悪かった。だから早く寝た。

この文章をひとつにまとめると、

몸이 아파서 일찍 잤다.

体調が悪かったので早く寝た。

このように그래서は、まず先に「体調が悪い」という理由があり、「それで」「そのために」何かをしたというときに使います。

相手の話を促すときにも、그래서を使います。

「어제 선배에게 고백받았거든.」

昨日先輩から告白されたんだ。

「그래서?」

で?(どうしたの?)

그러니까の意味と使い方

그러니까の意味は、「それゆえ」「だから」という意味があり、このように説明されています。

앞의 내용이 뒤의 내용의 이유나 근거 따위가 될 때 쓰는 접속 부사

前の内容が後ろの内容の理由や根拠などになるとき使う接続詞

説明に関しては그래서とほぼ同じですね。

それではどのように使われるのか、例文を見ていきましょう。

지금 너무 바빠. 그러니까 있다 전화할개.

いま忙しい。だから後で電話かけるよ。

この文章をひとつにまとめると、

지금 너무 바쁘니까 있다 전화할게.

今忙しいから、後で電話かけるよ。

그러니까はこのように、理由や根拠が主観的な場合に使われます。そのため、命令形や勧誘形の文章でも使われます。

그러니까 내가 말한 대로 하라고.

だから私が言ったとおりにやって。

그러니까は同じ「だから」でも、少しきついというか、強い印象があります。

그러니까のまったく別の使い方

그러니까は相づちとしてもよく使われます。ただ、このときは「だから」という意味ではなく、「そうだよね」と同調する意味で使われます。

그래서と그러니까の違いと使い分け

그래서は一般的(客観的)な理由や原因・条件のときに使われますが、그러니까は個人的(主観的)な理由や考えのときに使われます。

そのため、그래서は「それで」と訳せますが、그러니까はそのようには訳せません。

最初はのうちは、

  • 그래서=それで
  • 그러니까=だから

と覚えておくと、わかりやすいかもしれません。

例えばこのような文章、그래서と그러니까どちらが適切でしょうか?

저는 방탄소년단을 좋아합니다. ( )한국어 공부를 시작했습니다.

私はBTSが好きです。だから韓国語の勉強を始めました。

ここでは그래서が適切な表現になります。

ここの「だから」は「それで」に置き換えられますよね。

BTSが好きというのは個人的な理由ではありますが、「好きだから勉強を始める」ということに関しては、一般的なことになります。

그러니까が適切なのは、こういう文章です。

저는 방탄소년단을 좋아합니다. 그러니까 한국어 공부를 열심히 해야됩니다.

私はBTSが好きです。だから韓国語の勉強を一生懸命やらなければなりません。

BTSが好きだからといって、一生懸命韓国語の勉強をやらなければいけないということはないですよね。

この文章の「だから」で説明されている理由は、あくまでも個人の考えで主観的なので、그러니까が使われます。

そしてこの文章では「だから」を「それで」には置き換えられません。

日常会話でよく使うのは그러니까よりも그래서

日本人が会話で使う「だから」「なので」はほぼ그래서に置き換えられます。

배가 고파서 많이 먹었어.

お腹空いてたからたくさん食べたよ。

한국을 좋아서 여러번 여행을 다녀.

韓国が好きだから何度も旅行してるよ。

방탄소년단을 좋아해서 한국에 이사 왔어.

BTSが好きだから韓国に引っ越してきたよ。

私も韓国語を話すとき、그러니까(~니까)よりも그래서(~서)のほうが圧倒的に多く使います。

그러니까は「だから言ったでしょ」「だから~しなきゃ」のように、強調の意味で使われるような印象です。

話をしていて相手がなかなか理解してくれないときも、「그러니까~」と言ったりします。

私が韓国語初心者の頃、韓国人の友達が話す韓国語をなかなか理解できなくて、「그러니까」と相手がよく言っていました(笑)

「だから」と似た意味を持つその他の韓国語

그래서と그러니까以外にも、「~だから」「~なので」と似た意味を持つ韓国語がいくつかあります。

때문에:~ために、~によって

때문에は「~のために」「~によって」という意味で使われ、그래서と同じように使われます。

큰비 때문에 늦었어요.

大雨のため遅れました。

과로 때문에 병이 났어요.

過労で病気になりました。

길래:~だから、~なので

길래は形容詞や動詞の後ろに付き、「~だから」「~なので」という意味として、그러니까と同じように使われます。

많이 피곤해 보였길래 걱정했어.

すごく疲れているように見えたから、心配したよ。

불이 켜 있길래 집에 있는 줄 알았어.

電気が点いているから家にいると思ったよ。

기에:~なので

기에も形容詞や動詞の後ろに付き、「~なので」という意味になります。

닐씨가 좋았기에 바다에 갔어요.

天気が良かったので海へ行きました。

바람이 심하기에 집에 있었어요.

風がひどいから家にいました。

「だから」の韓国語그래서と그러니까の違いと使い方まとめ

韓国語学習者が悩みがちな그래서と그러니까の違いですが、主に以下のような違いがあります。

  • 그래서:客観的理由や根拠を述べるとき
  • 그러니까:主観的理由や根拠を述べるとき

그래서は「それで」とも訳されて、日常会話でよく使われる表現です。

그러니까は그래서よりも強いニュアンスがあり、「~だから~しなきゃ」や「だから言ったでしょ」のように使われます。

その他の似たような表現として「때문에」や「길래」「기에」がありますが、最初からすべて理解しようとしなくても大丈夫です。

韓国語の勉強を続けていると、自然にそれぞれの違いがわかるようになり、使い分けもできるようになります。

とりあえず会話で一番よく使ううのが「그래서」なので、まずはこれさえ押さえておきましょう!