翻訳コンクールの課題作を翻訳しながら、ふとこんなことを思いました。
翻訳家ってものすごく稼ぎにくい仕事なのかも
翻訳とはいっても、産業翻訳だったり字幕翻訳だったりといろんな仕事がありますが、会社員として働くのではなく、フリーランスとして働くとなると、かなり稼ぐのが難しい気がします…
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給料保障がある社内翻訳者と、成果報酬のフリーランス
翻訳を仕事にする場合、会社員として働くならまだしも、フリーランスとして働くとなると、稼ぐのがすごく難しいんじゃないかなと感じました。
というのも、会社に属して社内で翻訳の業務をするのであれば、毎月いくらという給料が保障されます。
でもフリーランスの場合、どれだけ長い時間働いたとしても、翻訳したものを納品して作業を完了させない限り、収入は得られません。
会社で働く場合は、新人の間は作業が遅くてもある程度多めに見てもらえるでしょうし、誰かの手を借りたりアドバイスを受けることもできます。
つまり、作業のスピードが遅くても、クオリティが低くても、一定の決まった給料はもらえるというわけです。
それに対してフリーランスは作業が長くなるほど、働く時間に対する収入は減るわけで、納品したもののクオリティが低かったら信用を失い、仕事を失うことにもつながります。
これを考えると、フリーランスで翻訳をされている方って、社内翻訳者よりもかなり大変なんじゃないかなと思うのです。
翻訳作業は調べる時間が一番多い!?
もしかして翻訳作業って、調べる時間が一番多いのではないか?なんて最近思うのです。
というのも、たった1行の文章を翻訳するために、ものすごい時間をかけてその文章に出てくる固有名詞だったり、韓国文化だったり、背景だったり、
そういうものを徹底的に調べなければならなかったりします。
プロの翻訳文を読めば読むほど、いろんなことを調べているのだなということがよく分かります。
韓国語上級者になれば翻訳家になれると思っていたけど、翻訳家になるためにはあらゆることを徹底的にリサーチする情報収集力や、いろんなことを積極的に学んでいく意欲、
そして韓国文化を深く理解するということがとても大事なんだなということに気づきました。
稼げなくても私は翻訳家になりたい
「翻訳家として生計を立てるのはかなり難しいよ」
「翻訳家は稼げないよ」
100人のうち100人がそんな風に言ったとしても、私は翻訳家になりたいです。
そもそも私は稼ぐために翻訳家になりたいのではなく、翻訳をしたいだけだから。
いま翻訳コンクールの課題作を翻訳しているのも、賞を取りたいからというよりも、ただ翻訳をしたいからっていう気持ちが大きい。
多分私はお金をもらえなくても、趣味として翻訳をやるんだろうなぁ。
誰に何を言われなくても韓国語の勉強をひたすら続けてきたように、ただ好きだから、楽しいから翻訳もひたすらやり続けようと思います。