韓国語「~してしまう」버리다・말다・치우다の使い分け

韓国語で「~してしまう」の言い方には、

  • 버리다
  • 말다
  • 치우다

の3つがある。

私自身、勉強をしていて「どうやって使い分けるの!?」となったので、それぞれの使い分けを自分も勉強しながらまとめていこうと思います!

一番よく使われる「~してしまう」が버리다

日常会話で一番よく使われるのが、버리다だ。例えば、

잊어버렸다=忘れてしまった

잃어버렸다=失くしてしまった

취해버렸다=酔ってしまった

など、自分の意志や意図とは関係なく残念な結果になってしまったとき等に使われる場合が多いです。

ただ、意図的にやってしまったときにも使えるのが버리다の特徴。

例えば誰かから、「絶対に言わないでね!ここだけの話しなんだけど…」って秘密話を打ち明けられたとします。

そしてその話を言ってはいけないと分かっていながら、誰かに言いたくてウズウズして、結局別の人に話してしまったとき。

나는 친구 비밀을 말해버렸다
私は友達の秘密を話してしまった

みたいな感じで使うことも出来ます。

本人の計画や意図なしに残念な結果に対して使うのが말다

続いての「~してしまう」が말다ですが、말다は「-고 말다」の形で使われます。例えば、

  • 먹고 말다=食べてしまう
  • 울고 말다=泣いてしまう
  • 떠나고 말다=離れてしまう

という感じ。

この「고 말다」は本人の計画や意図なしに残念な結果に対して使われます。

버리다と言い換えが可能な場合も多いですが、버리다との違いは、

本人が意図したことや計画したことに対しては使わないということ。

正直、私は日常会話でこの「고 말다」を使うことはあまりありません。ネイティブと会話していても、この表現を使う人は少ない気がします。

本人が意図・計画して行動するときに使うのが치우다

치우다に関しては、버리다や고 말다とはニュアンスが全く異なります。例えば、

일을 끝내 치우자!
仕事を終わらせてしまおう!

みたいな感じで、自分が計画して意図的に行動するときに使います。

ドラマなんかでもよく見るシーン、

お前ら、やっちまえ!

みたいな場面でも、「해 차워라!」という韓国語で表現することが出来ます。

それぞれの単語単体の意味を考えれば、なんとなく違いが分かる

「버리다」「말다」「치우다」の単語の意味を見てみると、

  • 버리다=捨てる
  • 말다=やめる
  • 치우다=片付ける

となります。

この単語単体の意味を考えてみると、「~してしまう」の使い分けもなんとなく分かってきます。

버리다には捨てるという意味がある

例えば、버리다は捨てるという意味がありますよね。

友達の秘密をバラしてしまったというときにこの버리다は使えるのですが、秘密をバラすということは、その友達からの信用を捨てる行為となります。

それから無駄なものを買ってしまったときなど、「お金をドブに捨てたようなものだ」なんて表現しますが、こういう状況でも「捨てる」という意味の버리다が使えます。

このように「捨てる」という意味を念頭に置いて考えると、より버리다を使う場面が分かりやすくなるのではないかなと思います。

말다にはやめるという意味がある

말다にはやめるという意味があります。また、「~말고」と何かを否定するときにもよく使いますよね。

말다は本人の計画や意図なしに物事が残念な結果となる場合に使われる韓国語ですが、そのときの心境って、

やめて~~~!!!

って感じじゃないですか?(笑)

これは私が独自に勝手に考えだした理解方法なのですが、「やめて~!」という状況のときに「말다」を使うと覚えておけば分かりやすくなりません?

「彼が遠くに行ってしまった」とか、
「試験に落ちてしまった」とか、
「告白を断られてしまった」とか。

どれも「やめて~!」っていう状況ですよね?(笑)

치우다には片付けるという意味がある

치우다には片付けるという意味があります。

上の2つとは違って本人の意図や計画があってやる行動で使う言葉ですが、何かを片付けてしまうときに使う韓国語と覚えておけば分かりやすいですよね。

仕事を終らせてしまうとか、
やっつけてしまうとか、
食べてしまうとか。

日本語にするとどれも同じ「~してしまう」ですが、치우다だけは何かを片付けるときの「~してしまう」に使う表現だということを覚えておけば問題なし。

自然に使い分けを覚えるためにはひたすら使うのみ

「~してしまう」の使い分けに関してはなんとなく理解頂けたかと思うのですが、これを自然に使い分けられるようになるには、ひたすら使うのみです。

いくら理屈で理解していたとしても、実践で上手く使い分けられるかというと、そういうわけではありません。

やっぱり自然に使い分けられるレベルになるには、何度も何度も使って体に染み込ませる必要があります。

私も理屈では理解出来ましたが、まだ実践レベルではないのでこれからたくさん使って自然に使えるようになりたいと思います!