韓国語能力試験(TOPIK)受験のメリット・デメリット

韓国語の試験といえば、ハングル検定と韓国語能力試験(TOPIK)がメジャーですが、韓国語能力試験って受験するメリットはあるのでしょうか?

私は現在、次回のTOPIK試験に向けて絶賛勉強中なのですが、勉強する中で受験のメリットやデメリットをいくつか感じました。

韓国語を勉強している人なら少なからずTOPIK受験の興味は持つと思うのですが、果たして受験するべきなのかそれとも不要なのか…

今回はこの点について、私の経験談をお話していきたいと思います。

この記事の内容

・韓国語能力試験(TOPIK)受験のメリット

・韓国語能力試験受験(TOPIK)のデメリット

・韓国語能力試験(TOPIK)は何級から受けるべき?

韓国語能力試験(TOPIK)受験のメリット

韓国語能力試験受験に向けて勉強する中、私が感じたメリットを5つお話します。

メリット①語彙力がめちゃ上がる

現在、TOPIKに向けて勉強を始めて3ヶ月くらい経ちますが、単語や文法・慣用句など、かなり語彙力が上がったなと感じます。

実際、韓国ドラマを観ていて勉強したフレーズが出てくることも結構あるし、推しの動画を観ていても勉強した韓国語が出てくることがあります。

TOPIK試験には作文問題があるので、この作文対策をすることでも難しい単語や言い回しをたくさん学べました。

最初勉強を始めたときは、

こんな難しい単語どこで使うのよ…

なんて思うこともしばしばあったのですが、これが意外なところで役に立ったりしています。

メリット②勉強効率が上がる

TOPIK受験を決めた時点で試験日までのタイムリミットが始まったので、集中的に毎日コツコツ勉強できるようになりました。

以前は「勉強が苦痛になったら嫌だから試験は受けない!」って思っていたのですが、いざ試験勉強をやってみると、単語や文法を覚える早さは以前より格段に早くなりました。

やっぱり人間、タイムリミットがあると必死になります。

TOPIK受験をする以上、6級には絶対合格したいし、そう思うと必死に勉強するしかありません。

たまに勉強がしんどいなって思うときはありますが、サボって後悔するよりも今しんどいのを我慢してあとで思いっきり喜びたいので、良い成果を出せるように日々頑張っています。

メリット③自信がつく

お恥ずかしながら、これほど勉強を必死にやったことが人生これまでなかったので、結果うんぬんの前に今これだけ勉強を頑張れているということだけで自信がつきました。

もちろん、必死で勉強した分しっかり実力もついてきていると実感してるし、韓国語力が上がったことでも自信になりました。

試験って大変だから人生でなるべく受けたくないって思っていた私ですが、結果がどうあれ試験にチャレンジするってことだけでも自信というリターンがしっかり返ってくるんだなとTOPIK受験のメリットを感じました。

メリット④韓国語力を証明できる

試験に合格すれば、自身の韓国語力を証明できるようになります。

韓国語を使う仕事がしたいって思ったときにも、試験に合格したという証明があるのとないのとでは大きく違ってきます。

私も一度くらいは韓国語を使う仕事がしてみたいなぁという気持ちがあるのですが、そのときにTOPIK6級合格という肩書があれば、仕事は絶対見つかりやすくなると思います。

メリット⑤持久力がつく

TOPIK受験を決めてから3ヶ月くらいずっと試験勉強をしているのですが、かなり持久力がついたなって思います。

もともと持久力がなく、特に勉強においては興味を持って始めてもすぐにしんどくなって止めちゃう傾向があったのですが、今回の試験勉強で自信がつき、勉強を継続してできるようになりました。

なんていうか、勉強を続ける土台みたいなものが出来上がったので、今後も何かにチャレンジしたいって思ったときにも継続してしっかり頑張れる気がします。

ちょっと大げさな言い方かもしれませんが、TOPIK受験を決めてそれに向かって勉強することで、人間的にも成長したなと感じます。

韓国語能力試験(TOPIK)受験のデメリット

TOPIK受験にはたくさんのメリットがあると感じていますが、残念ながらデメリットもあります。

デメリット①実践的な勉強ができなくなる

TOPIK受験を決める前までは韓国ドラマを観ながらシャドーイングしたり、言語交換アプリで韓国の方と会話したりと実践的な勉強をたくさんしていました。

でも、試験勉強を始めてからは実践的な勉強をやる時間が少なくなり、今は以前のような勉強がほとんど出来ていません(泣)。

このまま試験勉強ばかりしていて韓国語が話せなくなったらどうしよう…なんていう不安が常にあります。

デメリット②実用的でない韓国語も勉強しないといけない

TOPIKの問題にはかなり専門的な韓国語も出てきます。正直、

「こんな単語日常では使わんやろ。」

って思うのですが、そういう専門的な韓国語も理解できるようにならないとTOPIKで高得点は取れません。

TOPIKの過去問を解いていて、

균사체(菌糸体)

っていう単語が出てきたときには、

この先絶対使う機会ないやろ。

って思っちゃいました。(日本語でも使ったことないと思う…)

デメリット③スピーキング・リスニング力はあまりつかない

TOPIKにはリスニング問題もあるのですが、正直、TOPIKのリスニング音声とネイティブの韓国人が話す韓国語って全然違うので、TOPIKのリスニングで高得点が取れても実は実用的でなかったりします。

スピーキングに関しても、いくらTOPIKで6級(上級)に合格したとしても、「語彙力がある≠韓国語を話せる」なので、実用的ではないです。

単純にスピーキングとリスニングを伸ばしたいっていうのであれば、TOPIKを受験するよりもアウトプット重視の実践的な勉強をする方がよっぽど効果的です。

デメリット④有効期限が2年しかない

TOPIKの試験結果は有効期限が2年しかないので、6級を取ったとしても2年間しか有効ではありません。

2年毎に試験を受け続けなければその効力がないというのは…ちょっとしんどいですよね。(実力試しにはいいかもしれませんが)

ちなみにハングル検定やTOEICには有効期限がありません。

韓国語能力試験(TOPIK)は何級から受けるべき?

TOPIKを受験しよう!って決めたとき、じゃあ何級を目指そうか?ということですが、私の意見としては、

4級から目指すことをオススメします。

TOPIKにはTOPIKⅠ(1級~2級)とTOPIKⅡ(3級~4級)の2つの試験がありますが、TOPIKⅠはあえて受験する必要はないかなって思います。理由は簡単すぎるからです。

普通に勉強していても4級程度の韓国語力は身につけられるので、実践的な勉強を取り入れつつまずは4級程度の実力をつけるのがいいんじゃないかなって思います。

あと、初心の頃に試験やテキスト用の韓国語音声に慣れてしまうと、ネイティブの話す韓国語を理解するのが難しくなります。

なので初心者の頃は、なるべくネイティブの韓国に慣れる勉強法を取り入れるのがオススメです。

そうすることで試験に挑戦するときも、リスニング音声の聞き取りがしやすくなります。

私は試験は何度も受けたくないっていう理由もあり、TOPIK初受験でいきなり6級を目指すことにしました。

韓国語能力試験(TOPIK)は必須ではないけど受験しておいて損はなし

韓国語学習者さんの中には検定や試験には全く興味がないっていう人もいますし、私もTOPIK受験って必須ではないと思います。

ただ、受験しておいても損はないなと思います。

実際、私もTOPIK受験を決めて試験対策をする中で想像以上に韓国語力が伸びたし、受験するメリットは大きいかなって感じています。

やっぱり目に見える結果として成果を出せたら嬉しいし、それが勉強のモチベーションにもなるし。

なので受験を迷っているのであれば、一度チャレンジしてもいいのではないかなって私は思います。